せっかく振袖を着るなら、メイクの仕上がりにもこだわりたいもの。本記事では、失敗しない振袖メイクのコツを紹介します。おすすめのメイクや便利アイテムについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
振袖メイクは自分でする?プロに依頼する?
振袖メイクをどうするかは、多くの方が悩むポイントかもしれません。自分でメイクをするのか、プロに頼むのか、メリットとデメリットを押さえて選びましょう。
プロに依頼する場合は、着付け会場もしくは美容院でお願いすることになります。以下の費用相場も参考にしてみてください。
プラン | 費用相場 |
---|---|
メイクのみ | 5,000円〜1万円 |
ヘアメイク・着付け込み | 2万円〜3万円 |
セルフメイクのメリット・デメリット
セルフメイクでは、自分の好みや雰囲気に合ったメイクに仕上げられることが大きなメリット。細かく調整しやすい点も魅力です。
ただし、成人式では普段よりメイクを派手にした方が映えますが、セルフメイクでは普段と同じようなメイクに仕上げてしまいがちなため、写真映えしない可能性があります。
「確実に似合うメイクに仕上げたい」「失敗したくない」といった場合はおすすめですが、特別感を出したいときはプロへの依頼を検討してみてもよいかもしれません。
また、普段のメイクに比べて時間がかかるので、当日慌ただしくならないよう注意しましょう。
プロに依頼するメリット・デメリット
プロにメイクを依頼する最大のメリットは、仕上がりが美しく長時間崩れにくいことです。バランスの取れた美しいメイクに仕上げてくれるので、写真映えが期待できます。
一方デメリットとしては、イメージ通りにならないリスクや、条件によって追加費用がかかる可能性があることです。レンタルのセットプランの場合もメイクは含まれていないこともあるので、事前によく確認しておきましょう。
失敗しない振袖メイクのポイント
ここでは、失敗しない振袖メイクのポイントを紹介します。
振袖メイクは華やかに仕上げつつ、長時間崩れないようにすることがポイント。また、振袖を着た全体像に統一感をもたせることを意識すると、見栄えのあるメイクに仕上がります。
なお、初めての振袖メイクで不安な方は、プロに任せることもおすすめです。
1. ベースメイク|マットにして化粧崩れを防ぐ
振袖メイクにおいて、ベースメイクがとても重要なポイント。まずは肌の色ムラや毛穴をしっかりカバーして、均一に広げましょう。和装にはマット肌が合うので、テカリを抑えることがコツになります。
2. アイメイク|濃いと思うくらいしっかりする
振袖そのものが華やかなので、アイメイクも負けないようにしっかりと描きましょう。眉と目はしっかりめに仕上げるのがポイントです。普段のメイクに比べて、アイラインは「少し濃いかも?」と思う程度に引いてみてください。
アイシャドウは目元を華やかにするために、グラデーションをしっかり入れるのもおすすめ。マスカラはまつ毛をしっかりと上げて、目元を強調しましょう。
3. リップ|濃いめの色合いの口紅を使う
和装には濃いめの色合いの口紅がよく合います。顔全体が引き締まり、振袖に負けない華やかさが出るので、きれいな赤色のものを選びましょう。艶やかに仕上げてもいいですが、ベースメイクに合わせてマットな雰囲気にするのがおすすめです。
4. チーク|血色の良さを意識し抑え目につける
チークは少し薄めに入れるのがコツです。色味が強すぎると顔が浮いて見えることがあるため、自然な血色感を意識してみましょう。
ピンクやローズ系の色合いのチークを頬骨の高い位置に軽くのせると、振袖の華やかさに馴染んで上品な仕上がりに。強調しすぎないよう、あくまでもふんわりと軽くのせることを意識してみてください。
振袖の色別のメイクのポイント
振袖の色に合わせたメイクや雰囲気を楽しむのもひとつ。ここでは、振袖の色別にメイクのコツをご紹介します。
振袖の色 | メイクのポイント |
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赤系振袖 | 可愛らしさと若々しさを意識 |
黒系振袖 | 大人っぽい上品さと華やかさを意識 |
青系振袖 | 爽やかさと大人っぽさを意識 |
パステルカラー系振袖 | ふんわりとした優しい雰囲気を意識 |
赤系振袖|可愛らしさと若々しさを意識
赤色は振袖の定番カラー。可愛らしさと若々しさを意識したメイクにするのがおすすめ。
マットな質感の赤やオレンジのリップに、赤色のアイシャドウをアクセントで合わせると華やかでキュートな仕上がりになります。アイライナーも赤色系のものをプラスするのもおすすめです。
黒系振袖|大人っぽい上品さと華やかさを意識
黒系の振袖は、和装の上品さと華やかさを最大限に引き出してくれるカラーのひとつ。アイシャドウには深みのあるブラウンやゴールドを使い、目元を引き締めるのがおすすめ。ゴールドやシルバーもよく合うので、ラメなどで取り入れるのもいいでしょう。
リップは何色を選んでも浮かないので、理想のイメージに合わせて選んでみてください。
青系振袖|爽やかさと大人っぽさを意識
青色系の振袖は、爽やかさと大人っぽい雰囲気が魅力。メイクは少し落ち着いた色味を選びつつ、アイシャドウやラメに寒色系の色味を添えるとモードな雰囲気に仕上がります。
顔色が悪く見えてしまわないよう、チークをのせて血色感をプラスするのがポイントです。
パステルカラー系振袖|ふんわりとした優しい雰囲気を意識
パステルカラー系の振袖を着る場合、メイクも柔らかく優しい雰囲気を意識するのがポイント。アイシャドウはベージュやピンク系の優しい色を選び、目元を柔らかく仕上げましょう。
リップやチークも濃い色味のものよりは、薄いピンクやベージュでナチュラルにするのがおすすめです。
雰囲気別のおすすめ振袖メイク
ここからは、雰囲気別のおすすめ振袖メイクを紹介します。自分のなりたいイメージにあわせて、おすすめのカラーや仕上げのコツをチェックしてみてください。
- ナチュラル美人系
- レトロモダン系
- 大人クール系
- ガーリーポップ系
- 個性派のユニーク系
ナチュラル美人系
ナチュラル美人系のメイクは、肌の美しさを自然に引き立てることがポイント。ベースメイクを重視して、肌の透明感を意識してみましょう。
一方で和装にはマット系のメイクが合うので、ファンデーションを薄めに塗って、パウダーで仕上げるのがおすすめです。
アイメイクは薄めに、リップはピンク系を使って、ナチュラルで自然な雰囲気に仕上げましょう。
レトロモダン系
レトロモダン系メイクは、レトロ風な要素を取り入れつつもモダンに仕上げるスタイルがおすすめ。目元は大胆にアイシャドウを使い、存在感のあるカラーを選びましょう。
アイラインもしっかりと引き、目を大きく強調。チークは頬骨に沿ってしっかりめに入れて、リップも赤やオレンジなどの鮮やかな色を使えば華やかに仕上がります。
大人クール系
大人クール系メイクは、シンプルながらも上品な存在感のあるスタイル。ベースメイクはマットで落ち着いた仕上がりにして、アイメイクには寒色系の色味をプラス。アイラインをしっかりと引いて目元を引き締めましょう。
チークは控えめに、リップはマット系の赤リップで大人っぽさを演出しましょう。
ガーリーポップ系
ガーリーポップ系メイクは、かわいらしさを引き立てたい方におすすめ。アイシャドウはピンクやパステルカラーを使って、目元を明るく華やかに。
アイラインは細めに引いて、まつ毛はくるんとカールさせてキュートな印象に。チークを使って血色感をプラスすると、明るくポップな雰囲気に仕上がります。
個性派のユニーク系
個性派のユニーク系メイクを楽しみたい方は、カラーの入ったアイメイクをプラスすると遊び心のある印象に。アイラインも斜めに引いたり、グラデーションにしたりと、自分好みのスタイルを取り入れてみましょう。
一方で、色味を入れすぎるとちぐはぐな印象を与えてしまうため、系統を決めてバランスをみるのもポイントです。SNSやカタログなどを参考にしてみるのもいいでしょう。
顔のタイプ別のおすすめ振袖メイク
以下では、顔のタイプ別のおすすめ振袖メイクを紹介します。
- 丸顔|シェーディングで輪郭をシャープに
- 面長顔|パーツごとの距離感を縮めるのがポイント
それぞれ見ていきましょう。
丸顔|シェーディングで輪郭をシャープに
丸顔の方は、顔の輪郭を少しシャープに見せるためのメイクがポイント。ベースメイクではハイライトを使いつつ、気になる部分にシェーディングを使うことでスッキリとした印象に。アイラインを少し斜めに引いて、目を縦に長く見せるのもポイントです。
チークは頬の高い位置にふんわりと入れて、顔全体に立体感を持たせるとバランスが良くなります。
面長顔|パーツごとの距離感を縮めるのがポイント
面長をカバーしたい場合は、顔のパーツごとの距離感を少しずつ縮めて見せるのがポイント。各パーツをやや大きめにメイクすると、パーツごとの距離が縮まって顔全体のバランスが整います。
また、目から口、口から顎までの距離を短く見せることもコツのひとつ。この2つのポイントを意識しながらメイクしてみてください。
目元のタイプ別のおすすめアイメイク
以下では、目元のタイプ別のおすすめアイメイクを紹介します。
一重|ラメをプラスして目元を華やかに
アイライナーは、一重の方の強い味方。振袖の鮮やかさに負けないくっきりとしたカラーを使って、目尻に向かって描くのがコツです。
目尻を少し跳ね上げるようにラインを引くと、目が大きく見えるだけでなく、表情全体が明るくなります。
アイシャドウは、ゴールドやシルバーなど、ラメの入ったタイプをあわせることで華やかさをプラスしましょう。
奥二重|目元に立体感をプラス
奥二重の方は、目元に立体感を出すメイクがおすすめ。アイシャドウはグラデーションを作り、目の上のくぼみの部分に暗めの色を入れて、目元を深く見せましょう。
アイラインは細めに引いて、目尻を少し跳ね上げると目元がシャープな印象に。まつ毛の生え際を埋めていくように描いていくのがポイントです。
まつげは、ビューラーでしっかりカールさせて、ボリューム感のあるマスカラを使いましょう。
二重|二重のタイプを意識する
二重の方は、タイプ別にメイクを選ぶのがコツです。以下のポイントを意識してみてください。
- 幅広平行二重の方…アイラインは薄く、マスカラでまつ毛を上げる
- 末広二重の方…アイライナーがヨレないように、目尻のみにつける
お悩み別のおすすめメイクアイテム
ここからは、お悩み別のおすすめメイクアイテムを紹介します。以下に、お悩み別のおすすめメイクアイテムをまとめたので参考にしてみてください。
アイテム | 用途 |
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コンシーラー | ニキビや毛穴を隠す |
アイプチ・アイテープ | 自然な二重に整える |
つけまつげ | 目元がパッチリ印象的に |
カラコン | 愛らしい目元に |
コンシーラー|ニキビや毛穴を隠す
ニキビや毛穴の目立ちをカバーしたい方にはコンシーラーがおすすめ。素肌感を保ちながら、気になる箇所をピンポイントでカバーしましょう。
アイプチ・アイテープ|自然な二重に整える
ぱっちり二重に見せたいときは、アイプチやアイテープを使うのもおすすめ。二重のラインをしっかり整えることで、目元を大きく魅力的に仕上げられます。
つけまつげ|目元がパッチリ印象的に
目元のボリュームを出したい方は、つけまつげを使うのもひとつ。目元の印象を大きく変えてくれるつけまつげは、華やかな振袖メイクにぴったりです。
カラコン|愛らしい目元に
振袖メイクで目元を強調させたい方は、カラコンを使うとより愛らしい印象に。くっきりしすぎるカラーを選ぶと不自然になる可能性があるため、ナチュラルカラーを選ぶのがポイントです。
メイク直しに便利な化粧グッズ
以下に、メイク直しに便利な化粧グッズをまとめました。
グッズ | 用途 |
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綿棒 | 細かいメイクを直す際に活躍 |
ファンデーション | 化粧崩れを直す必須アイテム |
口紅 | 高発色な口紅がおすすめ |
綿棒|細かいメイクを直す際に活躍
綿棒は、アイシャドウやアイライナーが滲んでしまったり、ファンデーションがヨレてしまったりしたときに素早く修正できる便利なアイテム。細かいメイクを直す際に活躍してくれるので、1〜2本忍ばせておくのがおすすめです。
ファンデーション|化粧崩れを直す必須アイテム
ファンデーションは、化粧崩れを直すための必須アイテム。特に振袖メイクでは、しっかりとしたベースを保つことがポイントなので、化粧直しができるようにコンパクトなタイプを持ち歩くのがおすすめです。
口紅|高発色な口紅がおすすめ
振袖メイクでは口元も重要なポイント。特に成人式では写真を撮る機会も多いので、メイク直し用に高発色な口紅を持っておくと心強いです。
振袖のメイクに関するよくある質問
最後に、振袖のメイクに関するよくある質問をまとめました。
- Q. 振袖メイクで気をつけることは?
- Q. 黒の振袖に合うメイクは?
Q. 振袖メイクで気をつけることは?
振袖メイクでは、マットまたはセミマットの仕上がりになるよう、ベースメイクを意識しましょう。また、リップとアイメイクは振袖の華やかさに負けないように、少し濃いめに仕上げるのがポイント。
カラー選びは振袖の色に合わせて、バランスの取れた色味を選びましょう。
Q. 黒の振袖に合うメイクは?
黒の振袖には、ゴールドやラメを使ったメイクがおすすめ。目元にゴールドのアイシャドウやラメを加えて、ゴージャスで華やかな印象に仕上げましょう。
まとめ
振袖メイクについて解説しました。振袖自体が華やかなので、メイクも普段よりも少し濃いめにして、理想の仕上がりに近づけましょう。
また、成人式や結婚式などのイベントでは写真撮影の機会も多くなるので、メイク直し用のアイテムを持ち運ぶのもおすすめです。自分に似合うメイクを見つけて、振袖姿を存分に楽しみましょう!