振袖のリメイク方法を解説!小物や洋服、着物への仕立て直しなどを紹介

成人式や結婚式で着用した思い出のある振袖をどうしたらいいか悩んでいる方も多いことでしょう。本記事では使わなくなった振袖をリメイクして活用する方法を紹介します。振袖のリメイク方法や各方法の注意点、費用相場についてもまとめました。ぜひ最後までお読みください。

目次

使わなくなった振袖の4つの活かし方

使わなくなった振袖はさまざまな活かし方がありますが、大きく分けて以下の4つに分類できます。それぞれの方法に必要な費用や注意点を理解した上で、自分に合った方法を選びましょう。

振袖の活かし方費用相場注意点
「ママ振り」として受け継ぐ保管・メンテナンスにかかる費用のみ(仕立て直しが必要な場合も)サイズ調整や保管状態に注意が必要。専門の仕立て屋に依頼するとよい。
訪問着に仕立て直す1万円〜デザインによってリメイクできない場合も。
ドレスなど洋服に仕立て直す5万円〜20万円仕立て直しに時間と費用がかかる。
小物にリメイクする1,000円〜リメイク後は元に戻せなくなる。

着物として受け継いでいくなら、ママ振りとして使用するか訪問着に仕立て直すとよいでしょう。日常シーンで使いたいなら、ドレスや小物へのリメイクがおすすめです

方法1.「ママ振り」として受け継ぐ

大切な振袖を「ママ振り」として、次世代の子どもに引き継ぐ方が増えています。成人式ではサイズに合った振袖を着用することが重要なため、子どもの体型に合わせて調整が必要です。

お母さんと子どもの体型に差がある場合は、専門の仕立て屋に袖の長さや着丈の調整を依頼しましょう。

また、長期間保管していた振袖は、湿気によるカビや虫食い、色褪せが生じている場合もあります。次に着るときに美しい状態で着られるよう、クリーニング後は湿気の少ない場所で保管することが大切です。

振袖を長期間保管する前には、必ず専門のクリーニングに出しましょう。特にシミや汚れがないかチェックし、しっかりとケアしておくことが大切です。

方法2. 振袖を訪問着に仕立て直す

振袖を訪問着にリメイクする方法も人気です。振袖の袖を切り、年齢を問わず着用できる訪問着に仕立て直すことで、式典やパーティー、冠婚葬祭に着用できる一着として愛用し続けられます。

注意点としては、柄やデザインによっては訪問着としては着用できない場合もあるということ。訪問着にリメイク可能な振袖の特徴は以下の通りです。

訪問着にリメイク可能な振袖
  • 袖の柄が途切れないデザイン
  • 柄と柄の間を広く取った「飛び柄」
  • 色・柄が控えめなデザイン

訪問着への仕立て直しは、5万円程度から可能です。詳しくは以下の記事でも解説しているので、参考にしてみてください。

方法3. ドレスなど洋服に仕立て直す

振袖をドレスなどの洋服にリメイクする方法もあり、ワンピースやドレス、ウェディングドレスなど、さまざまな形にリメイクできます。

相場は5万〜20万円が目安の価格帯ですが、ウェディングドレスなど、より手の込んだものは30万円以上かかるものも。

注意点としては、仕立て直しに時間がかかりやすいこと。特定のパーティやイベントなどで着用する予定がある場合は、スケジュールも踏まえて仕立て屋さんに相談してみましょう。

ワンピース

ワンピースはカジュアルなおしゃれ着として活用したい方にぴったり。振袖の華やかな柄を生かしたデザインで、世界にひとつだけの特別感あるワンピースを作れます。

ドレス

振袖をドレスに仕立て直すと、パーティーや結婚式、特別なイベントで注目を集めること間違いなし。振袖の華やかで上品な柄や生地をそのまま活かし、豪華なドレスに仕上げてもらえます。

振袖の袖をアレンジしてドレープを作ったり、振袖の柄に合わせた刺繍やビーズを追加したりと、上品で華やかな一着ができるはず。

振袖のデザインを活かしたまま、特別なシーンで着るのにふさわしいアイテムに生まれ変わります。

ウェディングドレス

振袖のリメイクドレスは、結婚式のお色直しで一味違ったドレスを着たい方にぴったり。

振袖の袖をカットしてボディラインを整え、裾をフリルやレースで飾ったり、ビーズや刺繍を施して華やかさをプラスしたりします。

ワンピースやドレスよりも費用は高めですが、世界にひとつだけのウェディングドレスを着用できます。

トップス

振袖をトップスにリメイクすることも可能。例えば、振袖の袖や襟を利用して、和風のブラウスに仕立ててもらえます。

生地に模様があるため、シンプルなカットのトップスに仕立てても、華やかな印象に。

スカート

振袖の生地をスカートに仕立てると、和風でありながら日常的に使いやすいアイテムに仕上がります。例えば振袖の華やかな柄を活かして、Aラインやフレアのスカートに。

歩くたびに柄の映える、存在感のあるスカートになるでしょう。シンプルなトップスやブラウスと合わせれば、日常的に着ることも可能です。

パンツ

振袖をパンツにリメイクすることも可能です。モダンでユニークなアイテムとして、和風のパンツスタイルができます。

ワイドパンツやハイウエストパンツなど、振袖の生地を使ってさまざまなデザインにすることが可能です。

アウター

高級感のある振袖の生地を使って、コートやジャケット、ショールなどを作ることも可能です。控えめな色柄の振袖であれば、普段使いにも使えるでしょう。

方法4. 小物にリメイクする

振袖を小物にリメイクする方法も、日常生活で使いやすくおすすめ。小物としてリメイクすれば振袖の生地を無駄にせず、実用的に活用できます。

費用は内容によってまちまちですが、3万円程度からが相場となります。

ポーチ

振袖の袖部分を利用して薄型のポーチを作る方法です。袖の部分には細かい模様が施されていることが多いため、その模様をポーチに活かすと華やかな小物に仕上がります。

特に振袖の生地は軽く、滑らかな質感のものが多く、ポーチにはぴったりの素材。日常的に使いやすく、実用性とデザイン性を兼ね備えたアイテムとして生まれ変わります。

バック

振袖の残り生地があれば、バッグを作ることも可能。通常の和風バッグよりも高級感があり、特別感があるアイテムになるでしょう。

ショルダーバッグやハンドバッグ、クラッチバッグなど、デザインもさまざまな種類のなかから選べます。

アクセサリ

振袖の生地を活かして、髪飾りやコサージュ、ネックレスなどのアクセサリーを作る方法です。振袖の生地には華やかな柄や美しい色合いが多いため、アクセサリーとして仕立て直すのにぴったり。

特に髪飾りやコサージュは、結婚式やパーティーなどのイベントでも活躍してくれます。

財布

がま口財布や長財布など、振袖のデザインを活かした財布を作ることも可能。財布は長期間使えるため、振袖の特別な思い出とともに長く愛用できるアイテムとなります。

スカーフやショール

生地の模様をそのまま活かし、シルクのような質感に仕上げることで、上品でエレガントなスカーフやショールに。

日常的に使えるだけでなく、個性派のおしゃれを楽しみたいシーンでも重宝します。

その他生活雑貨

上記で紹介したほかにも、クッションカバーやテーブルランナー、ティッシュケース、パスケース、ブックカバーなど、さまざまな小物にリメイクできます。

「〇〇に仕立て直してほしい」というものがあれば、仕立て屋さんに相談してみるとよいでしょう。

こちらでご紹介した小物へのリメイクをご検討されてる場合は、弊社でも対応できますのでお気軽にご相談ください。

振袖リメイクにかかる費用相場

振袖リメイクにかかる費用相場は以下の通りです。ただし振袖の状態や仕立て直しの方法によって費用が変わるため、必ず事前に見積もりをもらいましょう。

振袖の活かし方費用相場
「ママ振り」として子どもに受け継ぐ保管・メンテナンス費用(仕立て直しが必要な場合は1万円〜)
訪問着に仕立て直す1万円〜
ドレスなど洋服に仕立て直す5万円〜20万円
小物にリメイクする1,000円〜

リメイクした「ママ振り」で成人式に参加する人も多い

最近では、リメイクした「ママ振り」で成人式に参加する方が増えています。ママ振りは家族の思い出を大切にしたい方や、振袖の準備でコストを抑えたい方におすすめ。

実際に、約2割の新成人が母親や祖母の振袖を着用しているといわれています。また、ママ振り向けのリメイクプランを提供しているところもあるので、スムーズに仕立て直してもらいたい方はチェックしてみてください。

リメイクした「ママ振り」を今っぽく着こなすには?

「ママ振り」を現代的に着こなすためには、小物でアクセントを加えたり、ヘアスタイルやメイクでトレンドに合わせることがポイントです。

以下の方法で、振袖姿を今っぽくアレンジできます。

  • 小物や帯の雰囲気をトレンドに合わせる
  • 衿の色や柄を変える
  • ヘアスタイルをトレンドに合わせる

小物や帯の雰囲気をトレンドに合わせる

振袖にカワイイ小物をプラスして、今風に可愛くアレンジしてみましょう。あえてレトロな雰囲気にしたり、モダンなデザインの帯締めや帯揚げを選んだりすれば、トレンド感のあるスタイルに。

また、バッグや草履、髪飾りなどはお母さん世代と雰囲気が異なるので、小物だけ新調するとよいでしょう。

衿の色や柄を変える

半えりや帯揚げひとつで、振袖姿の印象が大きく変わります。最近のトレンドとして、振袖の色に合わせて差し色を使うことがポイント。

たとえば、赤い振袖に黒の半えりを合わせて引き締めたり、柄の入った帯揚げで遊び心をプラスしたりすることで、ぐっとおしゃれな振袖姿に変わります。

ヘアスタイルをトレンドに合わせる

ヘアスタイルも小物と同様、現代風にアレンジすることがポイント。ヘアスタイルをトレンドに合わせることで、ママ振りのイメージも軽やかに、今風に仕上がります。

シニヨンや三つ編み、シンプルなアップスタイルなど、自分のなりたいイメージに合わせて選んで見てください。

振袖のリメイクに関するよくある質問

最後に、振袖のリメイクに関するよくある質問をまとめました。

Q. 振袖は結婚したらどうするの?

振袖は未婚女性の第一礼装であり、既婚後は訪問着や色留袖を着用します。そのため、結婚後はリメイクしたり、ママ振袖として次世代に引き継ぐことが一般的です。

Q. 振袖を訪問着に仕立て直す料金はいくら?

振袖の状態やデザインなどによって異なりますが、1万円程度から可能です。まずは仕立て直し屋さんに相談してみましょう。

Q. 結婚式に振袖を着てもいい?

未婚女性であれば、結婚式に振袖を着ても問題ありません。ただし、主役である新郎新婦への敬意を込めて、会場の格式やゲストとしての立場に応じた適切な装いで参加しましょう。詳しくは以下の記事も参考にしてみてください。

まとめ

振袖のリメイクについて紹介しました。使わなくなった振袖の活かし方には、子どもに受け継ぐ「ママ振り」や、訪問着・ドレスへの仕立て直し、小物へのリメイクなど、さまざまな方法があります。お気に入りの振袖を新たな形にリメイクして、長く愛用し続けましょう。