「ママ振袖」とは、振袖に母親が成人式で着た振袖のこと。しかし、新成人の方のなかには「ママ振袖はダサいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
そこで本記事では、ママ振袖がダサいといわれる理由やおしゃれに着こなすコツ、合わせる小物のコーデなどを紹介します。
ママ振袖を着る人はどれくらいいるの?
「ママ振袖」とは、振袖に母親が成人式で着た振袖のこと。近年では「家族の思い出を大切にしたい」、「せっかくのママ振袖を活用したい」といった理由でママ振袖を選ぶ方が増えています。
ママ振袖を着る人の割合は、全体の2〜3割程度。振袖のデザインや質感が現代のものと異なりますが、現代風にアレンジして着こなしている方もたくさんいます。
ママ振袖はダサい?ダサいといわれる理由
ママ振り袖を切るかどうか悩んでいる方の中には、「ママ振袖はダサいから嫌だ」と思う方もいるかもしれません。ママ振袖自体はコーデ次第で可愛らしく着こなせますが、ひと昔前の着物であることから「ダサい」という印象を持ってしまう方もいるようです。
まずは、ママ振袖が「ダサい」と言われる理由について見てみましょう。
シンプルなデザインの振袖が多い
現代の振袖は、華やかなプリント柄や個性派デザインが人気です。しかし、ママ振袖はその時代に流行したデザインであるため、現代のものと比較するとシンプルで地味に見えてしまうことがあるのは事実。
とはいえ、お母さん世代の振袖には職人の手によって作られた一点ものも多く、現代の量販されている振袖と比較すると、質が非常に高いです。着こなしを工夫すれば、その美しさを引き出すことができるはず。
小物もシンプルで華やかさに欠ける
ママ振袖の小物は、現代の振袖に比べるとシンプルなものが多いです。特に帯や帯揚げ、帯締めなどが控えめなデザインで、華やかさに欠けると感じられることもあります。
しかし、振袖は母親のものを着用しても、小物を一新することで今風の華やかさをプラスできます。工夫次第で、大きく印象を変えることが可能です。
ママ振袖をおしゃれに着こなすコツ
ママ振袖をおしゃれに着こなすコツを以下にまとめました。
- 襟元や帯周りにアクセントカラーを取り入れる
- 帯や小物を最新のものに替えて今風に
- あえてレトロなスタイルを楽しむ
- アイメイクとヘアアレンジでトレンド感を出す
襟元や帯周りにアクセントカラーを取り入れる
まずおすすめなのは、襟元や帯周りにアクセントカラーを取り入れること。
特に振袖本体が落ち着いた色合いの場合、帯や小物に鮮やかな色を取り入れることで、全体の印象がぐっと華やかになります。
帯や小物を最新のものに替えて今風に
振袖自体はママ振りでも、帯や小物を今風のものに置き換えるだけで一気にトレンド感のある着こなしに。
現代的なデザインの帯や流行のアクセサリーを組み合わせれば、誰とも被らない自分だけの着こなしを楽しめます。
あえてレトロなスタイルを楽しむ
ママ振袖は古典系のデザインが多いため、あえてレトロ感を楽しむスタイルに仕上げるのもひとつの方法。
アンティークな花柄の帯や髪飾り、ファーバックなどを合わせることで、レトロ感たっぷりな雰囲気にするのもおしゃれです。
アイメイクとヘアアレンジでトレンド感を出す
小物と同様に、アイメイクやヘアアレンジを変えることでも、トレンド感が生まれます。以下のポイントを押さえて、今っぽいコーデを楽しみましょう!
メイクの種類 | ポイント |
---|---|
ファンデーション | マット~セミマット |
リップ | 濃いめ&マット |
チーク | ナチュラルに薄くのせる |
アイメイク | 振袖の色に合わせる |
ヘアメイク | カチモリヘア、シニヨン、編み込みアレンジなど |
ママ振袖に合わせたい小物
以下では、ママ振袖に合わせたい小物とコーディネートのポイントを紹介します。
- 重ね衿
- 髪飾り
- レース手袋
- アクセサリー
重ね衿
重ね衿は、襟元を華やかに見せるために使うもの。シンプルなママ振りに合わせるなら、重ね衿は、パールやレース、フリルなどの装飾が施されたものがおすすめです。
髪飾り
髪飾りは振袖のデザインをベースに、相性を見ながら選びましょうトレンドとしては特に花飾りやリボン、ビジューなど、華やかで目を引くデザインの髪飾りも人気です。
また、あえてレトロ感たっぷりにアンティークな小物をつけてもおしゃれです。
レース手袋
レース手袋をするだけで、一気に華やかな印象に。冬場に開催される成人色では手先が冷えやすいので、寒さ対策としてもおすすめです。
アクセサリー
大ぶりのアクセサリーを取り入れると、メリハリがついてモダンな雰囲気に。ただし、ピアスやイヤリングなど、振袖を傷つけないアイテムがおすすめです。
振袖を傷める可能性のあるネックレスや装飾のあるネイル、ブレスレットなどは避けましょう。
ブーツや厚底草履
履物のフォーマルな定番アイテムは草履ですが、自分が主役の成人式であれば、ブーツや厚底草履を履いてもマナーとして問題ありません。
足元が一気におしゃれな印象になるので、ママ振りに合わせたいアイテムのひとつです。
ママ振袖を着る際にかかる費用相場
ママ振袖を着る際にかかる費用相場は、5万円程度からがおおよその相場目安となります。費用の内訳としては、振袖のメンテナンス代や小物類のレンタル代、着付け、ヘアメイクの費用など。
また、前撮りの費用も忘れないようにしましょう。振袖のレンタル店では、通常のセットプランから振袖レンタルを除いた「ママ振袖プラン」を提供しているところもあるので、事前にプランを調べておくとスムーズです。
レンタルの相場は20万円〜30万円、購入する場合の相場は30万円〜40万円であることを踏まえると、安くすむ可能性が高いです。
ママ振袖を選ぶメリット
ママ振袖を選ぶメリットはたくさんあります。以下にママ振袖の魅力をまとめたので、参考にしてみてください。
- コーディネートが被りにくい
- 質の高い振袖を着られる
- 成人式にかかる出費を抑えられる
- 家族の思い出を受け継げる
コーディネートが被りにくい
レンタルの振袖の場合、同じような色柄が多く他の人と差をつけることが難しい場合も。しかし、ママ振袖なら他の人と被ることが少なく、自分だけのお気に入りコーデを楽しめます。
質の高い振袖を着られる
母親が成人式で着た振袖は価値の高い一点ものも多く、質の高い振袖を着られることもメリットです。生地の重厚感、繊細な刺繍など、ひと目見てわかる高級感は魅力です。
成人式にかかる出費を抑えられる
成人式にかかる出費を抑えられることも、ママ振袖を着用する大きなメリット。新たに振袖を購入するよりも、ママ振袖を利用した方が全体の出費を抑えられます。
もちろん、仕立て直しやクリーニング代がかかりますが、総額で見ればコストを抑えられる場合が多いでしょう。
家族の思い出を受け継げる
ママ振袖を着ることで、家族の絆を感じながら大切な思い出を受け継ぐことができます。
成人式という特別な日に母親が着た振袖を着ることで、より思い出深い1日を過ごせるでしょう。
ママ振袖を選ぶデメリット
一方で、ママ振袖を選ぶデメリットもいくつかあります。ママ振袖を検討している場合は、以下のポイントに注意しましょう。
- 着る前にお手入れが必要になる
- 身長差があるとサイズ直しが必要
着る前にお手入れが必要になる
ママ振袖は、母親が着用した後に長年そのまま保管されていることも多いです。そのため、基本的には着る前にお手入れが必要となります。
特に長期間保管されていた振袖には、シワや汚れ、匂いがついていることもあるため、クリーニングに出すのがおすすめです。
身長差があるとサイズ直しが必要
母親と娘の身長差が大きい場合、ママ振袖をそのまま着ることが難しいケースもあります。例えば、母親が低身長で、娘が高身長の場合、振袖の丈や袖丈が合わない可能性が高く、そのままでは着られない可能性が高いです。
サイズが合わない場合は仕立て直しが必要となり、数ヶ月程度かかることも少なくありません。
「ママ振りがあるから」といって準備をしないままでいると、直前になって慌ててしまうことになります。余裕を持って、事前に準備を進めましょう。
ママ振袖に関するよくある質問
最後に、ママ振袖に関するよくある質問をまとめました。それぞれ解説していきます。
Q. ママ振袖を着る人はどれくらいの割合ですか?
ママ振袖を着る人の割合は、全体のうちの2〜3割であるとされています。
Q. ママ振袖のメリットは?
成人式でママ振袖を着用するメリットは以下の通りです。
- コーディネートが被りにくい
- 質の高い振袖を着られる
- 成人式にかかる出費を抑えられる
- 家族の思い出を受け継げる
Q. 振袖を着る年齢の限界は?
振袖は未婚女性のための第一礼装です。未婚である限り、特定の年齢までしか着られないといった厳密なルールは特にありません。
とはいえ、一般的に30代を過ぎると未婚女性でも振袖を着ることは少なくなります。30代以降の女性が和装をする際は、未婚・既婚を問わず着られる訪問着や、色留袖などがおすすめです。
まとめ
ママ振袖をダサく見えなくするコツや、着こなし、コーデのポイントを解説しました。ママ振袖を着用する新成人の方は多く、小物やヘアメイク次第で今風の着こなしも楽しめます。
また、購入やレンタルと比較して、成人式にかかる費用を抑えられることも大きなメリット。一方、メンテナンスやサイズ直しが必要となるので、早めに準備を済ませておくことも忘れない方にしましょう。
成人式に向けてママ振袖をアレンジして、自分だけの着こなしを楽しんでみてください。