成人式の振袖姿は後撮りでもOK?メリットや前撮りとの比較も紹介

成人式の後撮りについて、メリットや前撮りとの比較を踏まえて解説します。後撮りをする人の特徴や撮影までの流れ、費用についてもまとめました。成人式の後撮りを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

振袖の後撮りとは?

出典:PIXTA

成人式前に振袖姿で記念撮影することを「前撮り」というのに対し、成人式を終えた後に撮影することを「後撮り」といいます。

成人式の後撮りは、自分のペースでゆっくりと撮影を楽しめるメリットがあります。前撮りができなかった方や成人式当日にしっかり写真を撮る余裕がなかった方は、後撮りを検討してみましょう。

後撮りする人はどんな人?

後撮りする方は、以下のようなケースが多いです。

  • 前撮りができなかった方
  • 式当日に忙しかった方

前撮りができなかった方

忙しくて前撮りのスケジュールを確保できなかった方や、直前に振袖をレンタルして前撮りのタイミングを逃してしまった方も、後撮りを利用すれば振袖姿の写真を思い出に残せます。

成人式後であれば、落ち着いたスケジュールで撮影でき、自分の好きなタイミングで振袖姿を残すことが可能です。

式当日に忙しかった方

成人式当日は移動や式典、友人との交流などで忙しく、十分な撮影時間を取ることができなかったというケースもよくあります。

また、当日の天候や会場の混雑具合によって、理想の写真を残せなかった場合も、後撮りなら日をあらためてしっかり撮影することが可能です。

振袖の後撮りはいつがベスト?

振袖の後撮りに明確なシーズンはなく、いつ行っても問題ありません。また、前撮りとは異なり期限もないため、好きなタイミングで撮影すればOKです。

  • 成人式後の2月〜4月がベスト
  • 成人式の当日も可能だがおすすめしない

成人式後の2月〜4月がベスト

特におすすめなのは、成人式が終わった直後の2月〜4月までの時期です。この時期なら成人式の余韻が残っており、振袖姿を楽しむ気持ちが高まりやすいでしょう。

前撮りシーズンとも重なるため、写真館やフォトスタジオの撮影プランが充実しているのもメリットです。また、春に向けて気候が暖かくなるためロケーション撮影もしやすく、梅や桜を背景にした華やかな写真を残せます。

成人式の当日も可能だがおすすめしない

成人式当日に撮影することも可能ですが、あまりおすすめはできません。

成人式当日は朝早くからの着付けやヘアセット、式典への出席、友人との写真撮影など、慌ただしいスケジュールになりやすいです。落ち着いて振袖姿を残すなら、翌日以降の後撮りの方がよいでしょう。

振袖の後撮りは何歳までできる?

振袖の後撮りには明確な期限がありません。とはいえ、振袖は未婚であれば何歳になっても着用できますが、一般的に成人を迎えてから1年以内に済ませる人が多いでしょう。成人式の記念として撮影するため、式の余韻が残るうちに撮る方が自然に撮影できます。

後撮りを考えている場合は、なるべく早めにスケジュールを決め、自分が納得のいく形で撮影を楽しむのがおすすめです。

振袖の後撮りは安い?費用相場をチェック

前撮り・後撮りいずれの場合も、振袖の着付けと撮影で費用相場は3〜7万円が目安です。プランによってはヘアメイクやアルバム作成、屋外ロケーション撮影などが追加料金になるため、総額が変わる可能性に注意しましょう。

また、振袖をレンタルする場合、前撮りがセットプランに含まれていることは多いですが、後撮りはプラン外になっているケースも多いので注意が必要です。

なお、6月〜8月頃になると需要が減るため、後撮りの料金が安くなるケースも。ただし、この時期はスタジオによっては撮影プランの選択肢が少なくなったり、振袖のレンタル数が限られていたりすることもあるため、事前に確認が必要です。

以下では、プランごとの料金相場を詳しく解説します。

スタジオ撮影のみ

スタジオ撮影のみでのプランは、リーズナブルなものだと約3,000円から利用できます。ただし基本料金のみで、アルバム代やプリント料金などは別途必要になるので注意が必要です。

着付け・ヘアセット・メイク込み

着付け・ヘアセット・メイク込みのプランでは、撮影料やアルバムなどの料金も含めて約4万円〜5万円が一般的。

レンタルや購入時に前撮りプランが含まれていない場合には、着付けやヘアメイク込みのプランを選ぶと手間がかかりません。

振袖レンタル・着付け込み

振袖の用意がない場合、レンタルも合わせて検討しましょう。撮影料やアルバムなどの商品料を含めて、予算は約4万円〜5万円が目安となります。

振袖レンタル・着付け・ヘアセット・メイク込み

振袖レンタルに加えて着付けからヘアメイクまでフルでお願いする場合、プランによっては15万円程度かかることもあります。

当日はすべてお任せできるので、忙しい方や手間をかけたくない場合は検討してみるとよいでしょう。

振袖の後撮りで費用を抑えるコツ

振袖の後撮りで費用を抑えたい方は、以下のポイントを参考にしてみてください。

  • カット数を減らす
  • ヘアメイクは自分で済ませる
  • スタジオのキャンペーンを活用する
  • 自分の振袖を持ち込む

カット数を減らす

撮影データのカット数が増えるほど、撮影費用も高くなります。後撮りをする前に、どんな雰囲気の写真を撮りたいかイメージを固めておくことで、無駄なカットを減らして必要な写真だけを厳選しましょう。

ポーズや構図を事前に考えておくと短時間で効率的に撮影できるため、コストを抑えつつ満足のいく仕上がりを目指せます。

ヘアメイクは自分で済ませる

ヘアメイクは自分で行うことで、費用を大幅に削減できます。特にこだわりが強い場合、好みに合わせてセットできるのもセルフならではの魅力。

YouTubeやSNSなどでヘアメイクの方法を検索できるので、一度調べてみて自分でできそうな場合はトライしてみるのもよいかもしれません。

スタジオのキャンペーンを活用する

フォトスタジオや写真館では、オフシーズンの割引キャンペーンを実施していることがあります。特に成人式後の3月〜8月は需要が落ち着くため、通常よりもお得な価格で撮影できる可能性があり狙い目です。

早期予約特典やSNS限定割引、家族撮影プランなど、お得なプランがないかリサーチしてみましょう。

自分の振袖を持ち込む

振袖を持っている場合は、持ち込みで撮影することでレンタル料を抑えられます。持ち込みの際は事前に店舗に相談し、撮影が可能かどうか確認しておきましょう。

小物のみをレンタルしたり、着付けとヘアメイクのみを依頼したりできるところもあります。

成人式の振袖姿を後撮りするメリット

成人式の振袖姿を後撮りするメリットは以下の通りです。

  • 時間に余裕を持って撮影できる
  • 成人式に参加できなくても思い出になる
  • 予約が取りやすい
  • 当日のコーディネートの振り返りを活かせる

時間に余裕を持って撮影できる

成人式当日は、朝早くから着付けやヘアメイクで慌ただしく、写真撮影に十分な時間を確保できないことが多いです。

後撮りであれば、スケジュールに余裕を持って撮影できるため、リラックスした状態で理想の写真を残すことができます。

成人式に参加できなくても思い出になる

仕事や学業の都合で成人式に出席できなかった方も、後撮りをすることで振袖姿を記念に残せます。

式典に参加しなくても、振袖を着て写真を撮ることで、大人としての節目をしっかりと感じられるのもメリットです。

予約が取りやすい

成人式の前撮りや当日の撮影は予約が混雑しやすいですが、後撮りは需要が落ち着くため、スタジオが比較的空いていて希望の日程で予約を取りやすくなります。

特に、春から夏にかけてのオフシーズンなら、スムーズに撮影できる可能性が高いでしょう。

当日のコーディネートの振り返りを活かせる

成人式当日のヘアメイクや着付けをリハーサルとして活用し、後撮りに向けてより理想的なコーディネートを考えることができます。

写真重視なら、当日撮影した写真を見ながら髪型やメイク、アクセサリーを再考し、後撮りでベストな仕上がりを目指すことも可能です。

振袖の後撮りのデメリット

後撮りには多くのメリットがありますが、一方で注意すべきデメリットもあります。後悔しないように、撮影前に確認しておきましょう。

  • 選べるセットプランが少ない
  • レンタル衣装の選択肢が少なくなる可能性
  • 撮影のみになるためもったいない

選べるセットプランが少ない

成人式前の前撮りシーズンには充実した撮影プランが用意されますが、後撮りの場合はプランの種類が少なくなることがあります。

特に、振袖のレンタルやアルバム付きのセットプランが限定される可能性があるため、事前にどんな内容のサービスを利用できるか確認してみましょう。

レンタル衣装の選択肢が少なくなる可能性

オフシーズンに後撮りをする場合、スタジオによってはレンタルできる振袖の種類が限られていることがあります。希望の振袖がある場合は、早めに問い合わせておくのがよいでしょう。

撮影のみになるためもったいない

前撮りは成人式の前のリハーサルになりますが、後撮りの場合は振り返りや当日の流れをその後に活かせないことも。

せっかく振袖を着るのであれば、撮影後に家族との食事やお祝いの場を設けるなど、振袖姿を楽しめる機会を作るのもおすすめです。

【比較】後撮りと前撮りではどっちがいい?

後撮りと前撮りで悩んでいる方に向けて、それぞれの比較表をまとめました。以下を参考にして、自分に合った撮影方法を選んでみてください。

撮影方法メリットデメリット
前撮り・本番のリハーサルになる
・撮影に時間をかけられる
・モチベーションの高いタイミングで撮影できる
・予約が取りにくいことがある
・早めの準備が必要
後撮り・予約が取りやすい
・当日のコーディネートの振り返りを活かせる
・撮影の期限がない
・選べるセットプランが少ない
・お店によっては、レンタル衣装の選択肢が少ないことも
・撮影のみになるためもったいない

振袖の後撮りの撮影方法

振袖の後撮りの撮影方法は主に以下の2種類です。

  • ロケーション撮影(出張撮影)
  • スタジオ撮影

ロケーション撮影(出張撮影)

ロケーション撮影とは、公園や神社など、自分の好きな場所に出向いて撮影する方法のこと。写真にこだわりたい方には特におすすめで、季節感が出るので振袖の特別感をより演出できます。

一方で、天候や季節に左右されやすいため、梅雨や台風の時期はできるだけ避けるようにするとよいかもしれません。

撮影当日はカメラマンに出張してもらうことになるため、事前の打ち合わせをしっかり行いましょう。

スタジオ撮影

スタジオ撮影は、スタジオの設備や照明を使って撮影する方法です。ロケーション撮影のような季節感を出すことは難しいですが、天候に左右されることなく安定した品質の写真を撮影できる点が大きなメリット。

カメラマンにとっても慣れた環境のため、光の調整やポーズのアドバイスなどもスムーズです。

後撮り当日までのスケジュール

後撮り当日までのスケジュールも押さえておきましょう。依頼するスタジオやカメラマンによって詳細は異なりますが、おおまかな流れは以下の通りです。

  1. SNS/HP/カタログなどを見てイメージを掴む
  2. 予算を決める
  3. お店に行き、振袖・小物一式を選ぶ
  4. 依頼するスタジオやカメラマンを決める
  5. 撮影プランを決める
  6. 必要に応じてヘアメイクの打ち合わせやロケ地の選定を行う
  7. 当日の着付け/ヘアメイクを予約する

余裕を持ったスケジュールで進めることで、しっかりと準備した状態で撮影に臨めます。

後撮り当日の流れ

撮影当日は、以下の流れで撮影する場合が多いです。

内容時間
着付け・ヘアメイク1.5時間
写真撮影1時間
写真の選定1時間

1. 着付け・ヘアメイク(1.5時間)

撮影準備にかかる時間は1.5時間程度。ヘアメイクを先に行い、その後に着付けを進めます。

メイク込みのプランやセルフメイクのプランがあるので、事前に確認しておきましょう。理想のイメージやリクエストがあれば、先に伝えておくとスムーズです。

2. 写真撮影(1時間)

撮影時間は1時間程度が一般的。ポーズや表情はプロのカメラマンがアドバイスしてくれますが、こちらもリクエストやこだわりがあれば先に伝えておきましょう。

自分らしい表情やポーズを楽しみながら、思い出に残る一枚を撮影してみてください。

3. 写真の選定(1時間)

撮影後は気に入った写真を選び、アルバムやフォトブックなどのアイテムを決めていきます。内容や選べる枚数はスタジオによってさまざまなので、事前に確認しておくのがおすすめです。

4. 現像、データ化(後日)

現像やデータ化は後日行われます。画像ファイルとしてデータで送ってもらえるプランなら、アルバムに選ばなかった写真も後から見返すことが可能です。

どのような形式で写真を受け取ることになるのか、こちらも事前に聞いておきましょう。

振袖の後撮りでよくある質問

Q. 成人式の写真は後撮りでもいい?

成人式の写真を後撮りすることは全く問題ありません。成人式当日に撮影できなかった場合や、落ち着いた環境でゆっくり撮影したい方にぴったりです。

成人式が終わった後にも振袖姿の思い出を残したい方は多く、後撮りを利用することでゆったりと撮影できるメリットがあります。

Q. 後撮りの相場はいくら?

前撮り・後撮りいずれの場合も、振袖の着付けと撮影で費用相場は3〜7万円が目安です。プランによって追加料金がかかるところもあるので、事前に総額料金を確認しましょう。

まとめ

振袖の後撮りについて、メリットやデメリット、費用相場などを紹介しました。後撮りには期限がないため、成人式当日に参加できなかった方や、前撮りが間に合わなかった方におすすめです。

ただしオフシーズンになると選べる振袖やプランが少なくなりやすいので、成人式を終えた後の3月頃までに済ませるとよいでしょう。本記事で紹介したポイントを参考に、納得のいく形で振袖の撮影を楽しみましょう!