振袖におすすめな編みおろし5選!合わせたい振袖もチェック

最近の振袖では、アップスタイルに加えて「編みおろしヘア」が人気を集めています。編みおろしはフェイスラインをすっきり見せつつ、髪をゆるやかにまとめることで柔らかく上品な雰囲気を演出してくれるヘアスタイル。アレンジの幅も広く、振袖のテイストに合わせてナチュラルにも華やかにも仕上げられるのが魅力です。

この記事では、振袖に似合う編みおろしスタイルや似合わせのコツ、振袖とのコーディネートアイデアまで幅広く紹介します。

目次

振袖の髪型に編みおろしが人気の理由

出典:photoAC

伝統的な振袖姿といえば「アップスタイル」が定番でした。しかし、最近では髪を下ろしたスタイルも増えており、特に人気なのが「編みおろし」です。

以下では、編みおろしが人気の理由を見てみましょう。

  • いろんなテイストの振袖に合わせやすい
  • 華やかさと上品さのバランスが良い
  • 髪飾りとの相性が抜群
  • 着崩れしにくく、長時間でも安心
  • フェイスラインがすっきり見える

いろんなテイストの振袖に合わせやすい

編みおろしは、レトロモダンやガーリー、ナチュラル系など、幅広い振袖スタイルにマッチします。どんなテイストにも寄せやすいので、デザインを選ばずに取り入れやすいのが魅力です。

華やかさと上品さのバランスが良い

編み込み部分に立体感が出るため、写真映えする華やかさがありながら、まとめ髪のような上品さも兼ね備えているのがポイント。

ゆるやかにカールした毛先を残せば、可憐なイメージもプラスできます。

髪飾りとの相性が抜群

花飾りや金箔、水引、リボンなど、さまざまな髪飾りと組み合わせやすいのも編みおろしの魅力です。

編み込みの間に小花をあしらったり、毛先にポイントを置いたりと、自由なアレンジが楽しめます。

着崩れしにくく、長時間でも安心

アップスタイルに比べてピン留めが少なく済むこともあり、比較的着崩れしにくいのもポイントです。成人式のような長時間のイベントでも、ほどよいゆるさをキープできるでしょう。

フェイスラインがすっきり見える

編みおろしはサイドの髪をタイトにまとめやすく、フェイスラインがすっきり見える効果もうれしいポイント。後れ毛を適度に残せば、フェミニンな抜け感もプラスできます。

【骨格タイプ別】似合うヘアスタイル

振袖に合わせる髪型は、骨格タイプを意識することでよりバランスのよい印象に。編みおろしもアレンジの方法によって印象が大きく変わるため、骨格タイプ別の似合いやすい傾向をチェックしておきましょう。

ストレート|すっきりタイトなアレンジがおすすめ

ストレートタイプの方は上半身に重心があり、立体感のあるシルエットが得意です。

タイトにまとめたトップから、毛先にかけてふんわりとボリュームを出す編みおろしにすると、すっきりした印象に。リボンや金箔など、シンプルでも映える小物がよく似合います。

ウェーブ|ゆるめカールでやわらかくまとめる

ウェーブタイプの方は下半身に重心があり、柔らかな曲線が特徴です。編み込み部分にゆるやかなカールを入れ、ふんわりとした質感を出すことで全体のバランスが整います。顔まわりに後れ毛を残すと、フェイスラインも優しく見せられます。

ナチュラル|ざっくり編みで抜け感をプラス

ナチュラルタイプの方は、骨格に存在感があるため、ラフで自然なアレンジが似合います。きっちり編むよりも、あえてざっくり編みでルーズに仕上げると、こなれた印象に。

ドライフラワーやベレー帽など、個性的な小物との組み合わせもおすすめです。

編みおろしスタイルの注意点6つ

編みおろしのスタイルで振袖を着用する際は、以下のポイントに注意しましょう。

  • 編み込みが崩れないように
  • 髪飾りの重さに注意
  • 着物とのバランスを意識する
  • 振袖の衣紋と襟足が重ならないように
  • 後れ毛を出しすぎない
  • ヘアオイルを使いすぎない

編み込みが崩れないように

時間が経つと、編み込みが緩んで形が崩れてしまうことがあります。特に髪が細い方や、毛量が少なめの方はゆるみやすいので、編み始めからしっかり固定してもらうことが大切です。ヘアスプレーやピンを使って、キープ力を高めつつ固定しましょう。

髪飾りの重さに注意

重たい髪飾りをつけると、編み込み部分が引っ張られて崩れる原因になります。特に片側にボリュームを寄せるとバランスが崩れやすいため、できるだけ軽量で固定しやすい髪飾りを選びましょう。

着物とのバランスを意識する

振袖の柄や全体の雰囲気と髪型のバランスが取れていないと、ちぐはぐな印象になってしまいます。

華やかな振袖にはふんわりとボリュームを持たせたり、シンプルな振袖にはすっきりまとめた編みおろしを合わせたりと、バランスを意識するのがポイントです。

振袖の衣紋と襟足が重ならないように

編みおろしは髪を下ろすスタイルなので、アップスタイルのようにうなじが完全に見えるわけではありません。振袖の衣紋(襟足の抜き具合)と髪型が重ならないよう、着付けの際に注意しましょう。

後れ毛を出しすぎない

後れ毛は小顔効果や抜け感を出すのに効果的ですが、出しすぎると野暮ったく見えてしまうことも。

顔まわりの髪は細めに数本に絞って、全体のシルエットに合わせて調整するのがポイントです。

ヘアオイルを使いすぎない

ツヤ感を出すために使うヘアオイルですが、つけすぎると髪が束になって重たく見えたり、編み目が崩れやすくなったりする原因となります。

特に編み込みスタイルでは、適度な束感と軽やかさのバランスがポイント。全体につけるのではなく、毛先や後れ毛など、ポイントで使用するのがベターです。

振袖にあわせる編みおろしのヘアアイデア5選

以下に、振袖にあわせる編みおろしのヘアアイデアをまとめました。アレンジに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

  • 編みおろし
  • ツイン編みおろし
  • ハーフアップ+編みおろし
  • リボン×編みおろし
  • 水引き×編みおろし

編みおろし

髪を編み込んだスタイルにリボンを通した、和洋折衷の編み下ろしスタイルもおすすめ。リボンの質感をサテンやベルベットにすると、より上品な仕上がりに。今っぽくトレンド感もあり、おしゃれに着こなせます。

ツイン編みおろし

キュートな雰囲気の振袖を選んだ方には、ツイン編みおろしのヘアスタイルもおすすめ。髪を二つに分けて編み目を少し崩してルーズ感を出すと、こなれたおしゃれな雰囲気に。

リボンやパールをポイントで取り入れるのもおすすめです。

ハーフアップ+編みおろし

上半分を編み込んで下は巻き髪で仕上げるハーフアップ+編みおろしは、和と洋をミックスしたようなモダンスタイル。

洋風の振袖や淡い色味の振袖にもよく合い、抜け感がありつつきちんと感もキープできます。

リボン×編みおろし

細めのリボンを編み込みに一緒に通していくと、より華やかで可愛らしい印象に。赤やピンクの振袖に合わせて、色をリンクさせると統一感が生まれます。あえてラフに崩せば、トレンド感のある今っぽいヘアに。

水引×編みおろし

水引と一緒に編み込んだり、編みおろしに巻きつけたりすると、一気におしゃれなヘアアレンジに。水引の結び目の形によって雰囲気が変わるので、選ぶデザインによってシンプルにも華やかにもアレンジ可能。

よりゴージャスな雰囲気をプラスするなら、金箔やパールと組み合わせるのもおすすめです。

編みおろしをおしゃれに見せるコツ

編みおろしヘアでは、振袖とのバランスや顔まわりのアレンジなどを意識することで、ぐっと垢抜けた仕上がりに。ぜひ、以下のポイントを押さえてみてください。

  • 髪飾りの使い方で差をつける
  • 編み方のバリエーションで個性を演出
  • 前髪&顔周りのアレンジを意識する

髪飾りの使い方で差をつける

編み込みの途中やサイドに髪飾りを散らすように配置すると、全体がより華やかに仕上がります。

ドライフラワーや金箔、リボン、水引などを組み合わせて、アレンジを加えてみましょう。

編み方のバリエーションで個性を演出

フィッシュボーン、ロープ編み、四つ編みなど、編み方を変えることでも印象がガラリと変わります。

クラシカルにまとめたいならきっちり編み、ふんわりと仕上げたいならルーズに崩すとよいでしょう。

前髪&顔周りのアレンジを意識する

前髪の有無や、顔まわりの後れ毛の出し方でも印象は変わります。前髪なしの場合は斜めに分けたり、耳前に髪の毛を少し残して輪郭をカバーするとバランスが整いやすくなります。

前髪ありなら、シースルーやカールをつけるなど、可愛らしさをプラスしたアレンジもおすすめです。

編みおろしに合わせたい振袖3選

編みおろしに合わせたい振袖を以下にまとめました。

  • レトロモダンな振袖
  • くすみ系カラーの振袖
  • 大胆な花柄の振袖

レトロモダンな振袖

大正ロマン風の大胆な配色や、大きな市松模様・扇柄などが特徴的なレトロモダンな振袖には、遊び心のある編みおろしスタイルがぴったり。

編み目にリボンを絡めたり、レトロ調のちりめん飾りを添えることで、個性を活かしながら統一感のあるスタイルにまとまります。

くすみ系カラーの振袖

ベージュやスモーキーピンク、オリーブなどのくすみカラーの振袖は、今っぽく大人可愛く見せたい方に人気。

ルーズな編みおろしや、髪飾りを少なめにしたナチュラルなヘアアレンジがよく合います。ドライフラワーや金箔など、控えめでありながら存在感のある小物を取り入れるのもおすすめです。

大胆な花柄の振袖

赤や黒、濃紺などの地色に大きな牡丹や桜などが描かれた振袖には、華やかで存在感のある編みおろしがおすすめ。

ボリュームをしっかり出して、トップからしっかりと編み込むことで、豪華な振袖にも負けない仕上がりになります。髪飾りも大ぶりな花やリボンなどを使い、振袖の迫力とバランスを意識しましょう。

編みおろしにぴったりなヘアアクセサリー

編みおろしにぴったりなヘアアクセサリーを以下にまとめました。

ヘアアクセサリー特徴
つまみ細工 / ちりめん細工・正絹やちりめんを使った日本の伝統的な髪飾り
・花を模したデザインが多く、和装にぴったり
造花 / ドライフラワー・ナチュラルな雰囲気を演出
・生花風の華やかさがあり、色合いの調整がしやすい
金箔・髪に散りばめるだけで、シンプルながらも華やかさが際立つ
リボン・洋風テイストを取り入れた可愛らしいデザイン
・振袖との組み合わせで和洋折衷のスタイルに
ベレー帽・ヨーロッパのクラシカルな雰囲気を取り入れたスタイル
・個性的なコーディネートにおすすめ

つまみ細工 / ちりめん細工

つまみ細工は、日本の伝統的な髪飾りのひとつ。正絹やちりめんを折り畳んで花の形に仕立てたデザインが特徴で、振袖の格式を引き立ててくれます。

ちりめん細工の髪飾りは絹のような光沢を持ち、繊細なデザインが特徴。同系色のものを選ぶとまとまりがよく、小ぶりの花が連なったデザインなら編みおろしにも合わせやすいです。

造花 / ドライフラワー

造花やドライフラワーを使った髪飾りは、編みおろしにもぴったり。生花に近い質感の造花は長時間つけても崩れにくく、ドライフラワーはアンティークな雰囲気をプラスできておすすめです。

金箔

金箔を髪に散りばめるアレンジも人気です。金箔を振袖の柄とリンクさせることで統一感のあるスタイルに。特に、赤や黒の振袖と相性がよく、大人っぽい雰囲気を演出できます。

リボン

リボンを使った髪飾りは、和洋折衷のスタイルを楽しみたい方にぴったり。シンプルな黒のリボンを編みおろしに結べば、大人かわいい雰囲気に。キュートな雰囲気をプラスしたい場合は、赤やピンクのリボンもおすすめです。

ベレー帽

ベレー帽を使ったヘアアレンジは、洋風テイストを取り入れたい方におすすめ。レースや刺繍が施されたものを選ぶと可愛らしい雰囲気に。シンプルなデザインを選べば、どんな和装にもなじみやすくなります。

振袖の美容院の予約はどうする?

当日の着付けやヘアメイクの予約は、早朝をはじめ人気の時間帯から埋まっていきます。成人式が近づくほど枠がなくなってしまうので、できるだけ早く予約を済ませておきましょう。早いタイミングで予約すれば、融通を効かせてもらえる可能性が高いです。

また、移動時間や着付けにかかる時間も見込んだうえで、ゆとりを持った時間にするのもポイント。人気の着付け先や美容院にお願いしたい場合も予約が早く埋まりやすいため注意しましょう。検討している着付け先や美容院があれば、早めに相談してみることをおすすめします。

振袖の編みおろしに関するよくある質問

Q. お呼ばれヘアで髪を下ろすのはNG?

お呼ばれやフォーマルな場でも、髪を下ろすスタイルが必ずしもNGというわけではありません。

近年では編みおろしのようにまとめつつ下ろすアレンジが増えており、きちんと感と華やかさを両立できる髪型として人気です。ただし、会場や他のゲストの雰囲気に合わせて選びましょう。

Q. 成人式の髪の毛は縛らない方がいい?

成人式の髪型については、縛る・縛らないに決まりはありません。編みおろしやハーフアップのように一部を下ろしたスタイルももちろんOK。ただし、崩れにくいようしっかり固定してもらうのがポイントです。

Q. 着物に合うヘアアレンジは下ろしてもいい?

着物を着用するシーンによっては問題ありません。特に成人式においては、髪の毛を下ろしたスタイルも人気です。

Q. 留袖の髪型を下ろしてもいい?

留袖は既婚女性が着る第一礼装であり、アップスタイルが一般的です。すっきりとまとめた髪型がふさわしいとされているため、マナーや格式を重視する場面では控えるのが無難です。

まとめ

編みおろしは、振袖スタイルでも気の髪型です。アップスタイルよりもナチュラルで、今っぽい雰囲気をプラスできるのも魅力のひとつ。

髪飾りや編み方を工夫すれば、レトロ、モダン、ガーリーなど、どんな振袖とも合わせられます。髪型選びに迷ったときは、振袖のデザインや骨格タイプ、自分のなりたいイメージもヒントにしてみてください。