ウェディングフォトで振袖を着よう!撮影方法からおすすめポーズまで

ウェディングフォトで振袖を着用する際のポイントをまとめました。ドレス姿での撮影も素敵ですが、和装に憧れる方も多いことでしょう。

この記事では、振袖を使ったウェディングフォトの魅力や撮影方法、おすすめのポーズまで詳しく解説します。特別なウェディングフォトをより素敵な思い出として残すために、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ウェディングフォトや結婚式の前撮りで振袖を着てもいい?

出典:photoAC

ウェディングフォトや結婚式の前撮りで振袖を着ることは、まったく問題ありません。むしろ、振袖は未婚女性の第一礼装であるため、結婚前にしか着られない衣装です。

成人式以来、なかなか着る機会のなかった振袖を、花嫁姿としてもう一度楽しめる最後のチャンスともいえるでしょう。

中でも「引き振袖」と呼ばれる裾を引いて着るスタイルは花嫁衣装として格式があり、華やかで特別感があります。前撮りやフォトウェディングで取り入れると、和の美しさとエレガントさを兼ね備えた印象に仕上がります。

振袖のウェディングフォトの撮影方法

振袖姿でのウェディングフォトの撮影方法は、大きく分けて「スタジオ撮影」と「ロケーション撮影」の2つの方法があります。

スタジオ撮影

スタジオ撮影とは、フォトスタジオで撮影するスタイルです。室内なので天候に左右されず、安定した環境で撮影できるのが魅力。

背景セットや照明が整っているため、きちんと感のある美しい仕上がりにしたい方にもおすすめです。ポージングや細かいライティングの調整ができ、振袖の柄や髪飾り、表情などをしっかり写し込めるのもメリットです。

振袖を着用しての撮影なら、和室風のセットや屏風、障子など、和の世界観を表現できるスタジオを選ぶとよいでしょう。

ロケーション撮影

自然光を活かしたナチュラルな雰囲気を希望するなら、ロケーション撮影がおすすめ。桜や紅葉など、四季折々の風景とともに振袖姿を残せるため、より特別感のある撮影が叶います。

特に神社や日本庭園など、和の背景が映えるスポットでの撮影は振袖が引き立ちます。移動や天候の調整などに手間はかかりますが、自然光の柔らかな表現はロケーション撮影ならではの魅力です。

ウェディングフォトで着用する和装の種類

出典:photoAC

以下では、ウェディングフォトで着用できる和装をまとめました。種類によって見た目の印象が変わるので、どのようなイメージにしたいかも踏まえて参考にしてみてください。

【花嫁が結婚式で着られる和装の種類】

名称特徴
大振袖・成人式で着る振袖よりも裾が長く、裾を引きずって着用する
・色打掛よりも軽やかでありながら、華やかさも兼ね備えている
色打掛・鮮やかな色彩と豪華な刺繍・錦織が特徴
・着物の上から羽織る形式で格式が高く、存在感がある
白無垢・全ての装飾や小物が白で統一された、最も格式の高い婚礼衣装

なお、成人式などで着用する振袖は「中振袖」にあたります。

大振袖ほどの華やかさはないためフォトウェディングや披露宴ではあまり着用されませんが、「思い出の振袖をもう一度着たい!」という場合は、お色直しや結婚式の二次会などで着用するのもいいでしょう。

引き振袖

引き振袖は、成人式で着るような中振袖よりも裾が長く、裾を引きずって着用する振袖です。帯下から広がるラインが美しく、歩くたびに華やかさが引き立ちます。帯まわりの小物も自由度が高く、和装の中でも比較的軽やかで動きやすいのが魅力。

色打掛と違って帯が見えるので、後ろ姿のシルエットを重視したい方におすすめです。

色打掛(いろうちかけ)

色打掛は、鮮やかな色彩と豪華な刺繍が特徴の婚礼衣装。昔は白無垢よりも格下とされていましたが、近年では白無垢と同格の礼装であるとされ、ハレの日を華やかに彩ってくれます。特に赤を基調とした色打掛は、王道スタイルとして結婚式で非常に人気があります。

白無垢(しろむく)

白無垢は、全ての装飾や小物が白で統一された最も格式の高い婚礼衣装。清楚な美しさが花嫁の純潔さ・誠実さを象徴しており、フォトウェディングにもぴったりな装いです。

成人式の振袖と花嫁衣装としての振袖の違い

中振袖と引き振袖のもっとも大きな違いは、裾の長さにあります。

引き振袖はその名の通り、「裾を引きずるほど長い」のが特徴。結婚式にふさわしい格式の高さを感じさせます。

また、いずれも華やかなデザインが施されていますが、中振袖と比較して引き振袖にはより高級な素材が使用されることが多いことも特徴です。

【振袖の種類】

名称袖の長さ着用シーン
大振袖三尺以上(約104~120cm)花嫁衣裳
中振袖二尺五寸尺(約100cm)成人式、結婚式の参列
小振袖二尺(約85cm)外出時、卒業式で袴に合わせて着用

振袖でウェディングフォトを撮る際の費用相場

振袖でウェディングフォトを撮る際の費用相場を以下にまとめました。振袖でのウェディングフォトを検討している場合は、参考にしてみてください。

和装の種類レンタルの費用相場中振袖をリメイクする費用相場
色打掛30万円〜6万円〜
白無垢20万円〜×(適さない)
大振袖20万円〜10万円〜

ウエディングフォトが安くなる時期はいつですか?

ウェディングフォトは定額プランで提供されている場合もありますが、季節や曜日、撮影場所の空き状況によって費用に差が出ることがあります。

「繁忙期」を避けることで、リーズナブルに撮影できる可能性が高まるでしょう。一概にはいえないものの、1月〜2月、7月〜8月のような気温が極端な時期はロケーション撮影の需要が減るため、狙い目です。

また、多くのフォトスタジオでは平日限定のお得なプランを用意しています。スケジュールに余裕がある場合は、平日を狙うのがおすすめです。

振袖姿でウェディングフォトを撮影する時期は?

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ウェディングフォトを結婚式前に行う「前撮り」の場合、式の3か月前頃までを目安に撮影する方が多いです。このタイミングであれば、撮影データを招待状やムービーに使用できるだけでなく、アルバム制作にも余裕を持って対応できます。

また、ロケーション撮影の場合は、春(3月〜5月)や秋(10月〜11月)が人気です。桜や紅葉など、季節の景色を背景にした撮影ができるため、振袖の美しさもより引き立つでしょう。

ただし、人気の時期は振袖レンタルや美容室の予約が集中するため、特に成人式・卒業式シーズンは早めの予約が必須です。

振袖姿のウェディングフォトのおすすめポーズ

以下に、振袖姿のウェディングフォトのおすすめポーズをまとめました。これからウェディングフォトを控えている方は、参考にしてみてください。

  • 正面からの立ち姿
  • 和傘を使ったアレンジ
  • 定番の「見つめ合い」ポーズ

正面からの立ち姿

振袖の全体の柄や袖の長さが映える、基本かつ王道のポーズです。帯や帯締め、ヘアスタイルなど、全身のコーディネートをしっかり捉えて美しく見せられます。姿勢を正し、手はお腹の前で軽く重ねるようにすると上品な印象になりおすすめです。

和傘を使ったアレンジ

和傘を手に持ったり、肩にかけたりするポーズは、和の情緒が漂うおしゃれなポーズ。振袖と和傘の色の組み合わせを意識すると、統一感が出て写真映えします。和傘を使って目線を隠すカットも可憐な雰囲気が出て人気です。

定番の「見つめ合い」ポーズ

パートナーと向かい合い、お互いに微笑みかけるポーズは、ふたりの自然な表情が残せる人気のポーズ。振袖の柄と花嫁さんの表情が一緒に映るため、温かみのある写真に仕上がります。手をつないだり、肩に手を添えたりするのもおすすめです。

振袖姿でウェディングフォトを撮影する際のよくある質問

Q. 結婚式で振袖を着てもいいですか?

振袖を結婚式で着ることは可能です。ただし成人式で着用するような「中振袖」ではなく、裾を長く仕立てた「引き振袖」を着用するのが一般的。格式ある和装として、披露宴やウェディングフォトでも人気があります。

Q. 結婚式で振袖にNGな色は?

振袖の色自体に「絶対にNG」という決まりはありません。ただし、全体の雰囲気や式場のテーマとの相性を考えることが大切です。

花嫁衣装として着用する場合は地味になりすぎないように、お呼ばれゲストとして中振袖を着用する場合は目立ちすぎないようにしましょう。

Q. フォトウェディングの平均金額はいくらですか?

フォトウェディングの費用は、撮影プランや衣装の種類によって大きく異なります。スタジオ撮影であれば5万円〜10万円程度、ロケーション撮影では10万円〜20万円前後が一般的。

引き振袖や色打掛などの婚礼和装をレンタルする場合は、衣装代が含まれているかも事前に確認しましょう。

まとめ

ウェディングフォトで振袖を着用する際のポイントを解説しました。撮影方法はスタジオ撮影とロケーション撮影があり、それぞれ違った魅力があります。

また、引き振袖以外にも和装の種類によって印象が変わるため、自分らしさやなりたい雰囲気に合わせて選ぶことがポイントです。費用や撮影時期、ポーズの工夫など、準備のポイントを押さえて、理想のウェディングフォトを実現しましょう!