振袖に合わせる靴の名前について詳しく解説!振袖に合わせる靴の種類と特徴をはじめ、草履やブーツのパーツ名称、選び方のコツをわかりやすくまとめました。
成人式や卒業式など、振袖を着用する機会を控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
振袖に合わせる靴の名前と種類

振袖に合わせる靴は、大きく分けて「草履」と「ブーツ」の2種類。さらに、草履は高底草履や厚底草履などの種類に分けられます。シーンや好みに合わせて選びましょう。
靴の種類 | 適したシーン | 特徴 |
---|---|---|
草履 | 成人式・結婚式・前撮りなどフォーマルな場 | 最も一般的で伝統的な和装に合い、品格がある |
高底草履 | より格式ある式典や舞台など | 草履の中でも高さがあり、フォーマル度が高い |
厚底草履 | 成人式や写真撮影など | スタイルアップの効果があり、若い世代に人気 |
ブーツ | 卒業式や和洋折衷のスタイルなど | 洋髪やモダンな振袖と相性が良く、歩きやすい |
草履(ぞうり)
草履は、振袖に合わせる靴の中でも最も一般的な履き物です。足袋を合わせて履くため、式典や晴れの日の正装にふさわしい格の高さが特徴。
全体がすっきりと見えて、上品な印象に。歩くときに足音が出にくく振袖とのバランスも良いため、フォーマルな場では今も主流です。
高底草履
高底草履とは、かかとの高さが5〜7cmほどある草履のこと。より格式の高い場に向いています。台に厚みがあり、立ち姿が凛として見えるのが特徴。
重厚感が増すため花嫁衣装や黒引き振袖とも相性が良く、しっかりとした装いに整えたい方におすすめです。
厚底草履
若い世代に人気の厚底草履はかかとが高く、台の色や柄に個性を出しやすいことが特徴。成人式や前撮りなどで映えるデザインが多く出ています。
履き慣れていない場合は、事前に練習しておくのがおすすめです。
ブーツ
草履だけでなく、振袖にブーツを合わせる方もいます。特に卒業式など、振袖に袴を合わせるスタイルにぴったり。
洋髪との相性も良く、歩きやすさや足元の安定感、防寒面などでも多くのメリットがあります。着崩れの心配が少ない点も魅力です。
草履の各部位の名前

草履はシンプルな見た目でありながら、いくつものパーツで構成されています。自分にぴったりな草履を選ぶために、各部位の名前と特徴を押さえておきましょう。
名称 | 特徴 |
---|---|
鼻緒 (はなお) | 素材によって歩きやすさも変わる |
天 (てん) | 柔らかいものは疲れにくい |
台 (だい) | 高めの台であるほどフォーマルな印象 |
巻き (まき) | 無地や柄入りなどデザインのバリエーションが豊富 |
芯 (しん) | 重すぎず適度な反発力があるものがおすすめ |
底 (そこ) | 素材によって歩く際の静音性や耐久性が異なる |
鼻緒(はなお)|上部のY字型の部分
鼻緒(はなお)は草履の顔ともいえる部分。布の素材や柄によって印象が大きく変わるため、草履選びではまず鼻緒に注目する人も多いのが特徴。
また、鼻緒の素材によって歩きやすさも変わるので、ぜひ試着してチェックしておきたいポイントです。
天(てん)|足を乗せる部分
天(てん)は、足が直接触れる上面の部分。柔らかいクッション性があるものは長時間履いても疲れにくく、滑りにくい素材が使われていると歩行時も安定します。
台(だい)|草履の本体の厚み
台(だい)は、草履の中心となる本体部分。台の厚みによって、全体の高さや重厚感が変わります。高めの台であるほどフォーマルな印象になり、足長効果も期待できます。
巻き(まき)|草履の側面
巻き(まき)は、台の側面にあたるパーツのこと。無地や柄入りなどデザインのバリエーションが豊富で、横から見たときに印象が変わります。
さりげない部分ですが、おしゃれを楽しめるポイントです。
芯(しん)|草履の中の芯材
芯(しん)は、草履の中の芯材のこと。芯の素材によって履き心地や耐久性が変わります。重すぎず、適度な反発力を持つ芯を選ぶと良いでしょう。
見えない部分ではあるものの、歩きやすさに大きく関わります。
底(そこ)|草履の裏側
底(そこ)は、直接地面に接する部分。滑り止め加工が施されていることもあります。素材はゴムや革などがあり、素材によって歩く際の静音性や耐久性が異なるのが特徴です。
ブーツの各部位の名前

卒業式などで振袖に袴を合わせるなら、草履だけでなくブーツもおすすめです。以下では、ブーツの各部位の名前と特徴を見てみましょう。
トゥ|つま先の部分
「トゥ」はつま先の部分で、ブーツ全体の印象に関わる重要なパーツです。見せたいイメージや振袖の雰囲気に合わせて選びましょう。
名称 | 特徴 |
---|---|
ラウンドトゥ | 丸いつま先でやわらかく可愛らしい印象に。 ふんわりした振袖やガーリーな髪型と好相性。 |
ポインテッドトゥ | シャープで大人っぽい雰囲気を演出。 モダンな振袖や直線的な柄と合わせるのにおすすめ。 |
シャフト|筒部分
シャフトは足首からふくらはぎにかけての筒状部分。シャフトの丈によって足の見える範囲が変わります。
名称 | 特徴 |
---|---|
ショートブーツ | 足首丈で足元がすっきり見える。 軽やかさを出したいときにおすすめ。 |
ミドルブーツ | ボリューム感が出て、クラシックな印象に。 防寒性も高く、重厚感のあるコーデとも好相性。 |
ヒール|かかと部分
ヒールの高さや太さは、安定性と見た目のバランスを考慮して選ぶのがポイントです。
名称 | 特徴 |
---|---|
ローヒール | 高さを控えつつもきちんと感があり、歩きやすい。 |
チャンキーヒール | 太くて安定感のあるヒールで、転倒しにくい。 振袖の重みとのバランスも取りやすく、写真映えしたい場合にもおすすめ。 |
振袖に合わせる草履選びのポイント
ここからは、振袖に合わせる靴選びのポイントについて見てみましょう。まずは草履選びのポイントから解説します。
- かかとが少し出るサイズを選ぶ
- 歩きやすい高さを選ぶ
- 必ず店舗で試着する
- バッグと柄を合わせる
かかとが少し出るサイズを選ぶ
草履は見た目も大事ですが、サイズ選びがとても重要。特に成人式のような長時間のイベントでは、足に合った草履を選ぶと疲れにくくなります。
草履のサイズは「S~L」と表記のあるものや、尺貫法に基づく「七寸五分」で表記されているものなどさまざまなので、事前によくチェックしておきましょう。
ポイントとしては、かかとが少し出るくらいのサイズを選ぶと歩きやすいです。できれば実際に履いてみて、かかとが1〜2cm程度出るものを選びましょう。
歩きやすい高さを選ぶ
草履は、踵の高さが高くなるほど格式が高くなります。ただ、歩き慣れていないと足が疲れやすくなるため注意が必要。
悩んだ場合は、3.5cm〜6cm程度の範囲内に収まるものを選ぶとよいでしょう。少し厚底のほうが、スタイルアップも期待できます。
必ず店舗で試着する
草履はネットで購入することも可能ですが、できれば実店舗での購入がおすすめです。
クッション性のあるものや、つま先からかかとまでに傾斜が軽くついているものなら、歩きやすい方が多いはず。実際に履いてみて、違和感がないかチェックしましょう。
バッグと柄を合わせる
草履の柄は、バッグと柄を合わせるのがおすすめ。鼻緒のデザインをバッグのデザインと同じものにすると、全身のコーディネートに統一感が生まれます。
セットで販売・レンタルしているところも多いので、ぜひチェックしてみてください。

振袖に合わせるブーツ選びのポイント
続いて、振袖に合わせるブーツ選びのポイントを見てみましょう。ブーツを合わせる際は、以下のポイントに着目してみてください。
- ミドル丈orロング丈がおすすめ
- 振袖に合うデザインを選ぶ
- 脱ぎやすさで選ぶ
ミドル丈orロング丈がおすすめ
振袖にブーツを合わせる際、素足が覗かないように注意しましょう。ミドル丈やロング丈のブーツを選べば、素足が見える心配がありません。
ただしロング丈の場合は動きづらい可能性があるため、履き心地も考慮して選びましょう。
振袖に合うデザインを選ぶ
振袖にブーツを合わせる際、特にこれといったNGデザインはありません。ただ、スカートやドレスに合わせるようなカジュアルなデザインのものは避け、和装に合ったシンプルなブーツを選ぶとよいでしょう。
脱ぎやすさで選ぶ
室内に入る際などはブーツを脱ぐ可能性もあるため、脱ぎやすさも重要なポイント。特に着物を着ていると、いつものような感覚では体を動かせなくなります。
ファスナー開閉式のものは脱ぎやすく、手間がかからないのでおすすめです。
振袖用の草履・ブーツの値段
振袖に合わせる靴 | 値段の目安 |
---|---|
草履 | 1万円〜3万円 |
ブーツ | 5,000円程度〜 |
草履は比較的高価ですが、質の良いものを選べば、成人式後も長く使えることが多いです。ブーツは、デザインやブランドによって価格が異なりますが、5,000円前後から購入できるものもあります。
選ぶ際には、デザイン性だけでなく、履き心地や機能性も重視しましょう。
振袖に合わせる靴に関するよくある質問
最後に、振袖に合わせる靴に関するよくある質問をまとめました。
Q. 着物の時に履く靴の名前は?
和装に合わせる靴は「草履(ぞうり)」が一般的。振袖や訪問着などの正装には草履を合わせるのが基本とされており、足袋とセットで着用します。格式ある場にふさわしい履き物です。
Q. 下駄と草履の違いは何ですか?
草履は、布張りや革張りの台に鼻緒をつけたフォーマルな履き物です。一方、下駄は木製で、カジュアルなシーンで着用するのが特徴。
振袖には草履がふさわしく、下駄は浴衣や普段着の着物に合わせて使われます。
Q. 成人式の靴下の名前は?
成人式で振袖を着る際に履くのは「足袋(たび)」です。白無地が基本で、草履と合わせて着用します。
Q. 着物 靴 なんていう?
着物に合わせる靴として最も一般的なのは「草履」です。現代ではブーツを合わせるケースもありますが、基本的には草履が和装における正装用の履物とされています。
Q. 着物に合うブーツの丈は?
振袖に合わせる場合、足首が見えないミドル丈以上のブーツが好まれます。裾とのバランスがとりやすく、足元がすっきりとまとまります。
まとめ
振袖に合わせる靴は、草履とブーツの2種類です。草履は伝統的で格式が高く、成人式や結婚式といった正装の場にぴったり。
一方でブーツは、卒業式など袴と合わせる振袖スタイルにおすすめです。振袖に合わせる靴の名前や部位の名称を知っておくことで、デザインや履き心地の違いを見極めやすくなります。
本記事を参考に、用途やシーン、着こなしに合った一足を選んでみてください。