この記事では、ママ振袖のクリーニングのタイミングや料金についてわかりやすく解説します。専門店の選び方や、保管のコツまで詳しくまとめました。これからママ振袖を着用する予定のある方は、ぜひ参考にしてみてください。
ママ振袖は着用前と着用後にクリーニングに出そう

ママ振袖を着用する際は、着用前と着用後に1回ずつ、合計2回クリーニングへ出すのが一般的です。大切なママ振袖を長く保つために、それぞれのクリーニングの目的やポイントを確認しておきましょう。
着用前
ママ振袖は長期間タンスで保管されている場合が多く、表面上はきれいに見えても、時間の経過で黄ばみや母親が着た当時はなかったシミが発生していることも。着用前にクリーニングをしておけば、写真映えする清潔感のある装いが叶います。
また、後から慌てずに済むよう、クリーニングに出すタイミングでサイズの確認や小物の不足がないかも確認しましょう。
着用後
着用後は、再度すぐにクリーニングへ出しましょう。着用後すぐのクリーニングでは、「丸洗い+汗取り」がおすすめです。
夏場の着用だけでなく、冬場も成人式のような暖かい室内にいると知らないうちに汗をかいていることも。
自分では気付かなくても、帯の下や着物に付着した汗が輪ジミや黄変シミとなってしまうことがあります。丸洗いは石油系溶剤を使用するため、水性である汗汚れは落ちません。
そのため、汗取りも丸洗いとあわせて依頼するのがよいでしょう。特定のシミや汚れが気になる場合は、シミ抜きをするのがおすすめです。
ママ振袖をクリーニングに出すときのポイント
大切なママ振袖をクリーニングに出す際は、以下のポイントを押さえましょう。
- 着用前は3ヶ月前に出す
- 着用後すぐに出す
着用前は3ヶ月前に出す
振袖のクリーニングには、通常2〜3ヶ月程度かかるのが一般的。混み合う時期や仕立て直し、サイズ直しを同時に依頼する場合はさらに時間がかかります。
場合によっては1ヶ月でできるケースもありますが、成人式の直前になって焦ることがないよう、できるだけ早めに準備を始めましょう。
着用後すぐに出す
振袖は着用後、なるべく早くクリーニングに出すのが理想です。汗や化粧品の汚れは時間が経つと落ちにくくなり、クリーニング代も余計にかかる可能性があります。
成人式や撮影が終わったら、できるだけ早くお店に持ち込むようにしましょう。
ママ振袖クリーニングの料金相場と期間
以下では、振袖のクリーニングにかかる料金と期間について紹介します。あくまで目安となりますが、振袖をクリーニングに出す予定のある方は参考にしてみてください。
メニュー | 料金 |
---|---|
丸洗い | 1万円〜2万円程度 |
汗取り | 5,000円〜1万円程度 |
シミ抜き | 1,000円〜5,000円程度 |
それぞれ詳しく見てみましょう。
丸洗いの場合
振袖を丸洗いに出す場合、1万円〜2万円程度がクリーニング費用の目安です。
ただし振袖の素材や装飾の状態によって実際の価格は変動します。例えば高額な振袖や特殊な装飾が施されている場合などは、通常よりも高額になるかもしれません。
汗取りの場合
汗取りに出す場合、5,000円〜1万円程度が目安です。こちらも振袖の素材や装飾によって価格は変動する可能性があります。
汗取りは、高圧の蒸気によって着物や長襦袢の汗を取り除くクリーニング方法です。着物や長襦袢は丸洗いと合わせて汗取りも行うことをおすすめします。
シミ抜きの場合
部分的にシミ抜きに出す場合、1,000円〜5,000円程度が目安となります。
シミの大きさや種類によって料金が変動するため、クリーニング専門店に事前に見積もりを取るとよいでしょう。一度店舗でシミの種類や処理方法を判断してもらい、金額を聞いてから依頼するのがおすすめです。
また小さいシミだからといって自宅で対処しようとすると、うまくできずにかえってシミや汚れが広がり、余計に費用がかかってしまうケースが多いです。そのため、自宅で対処しようとせずに、プロにお願いするのがおすすめです。
ママ振袖のクリーニングで費用を安く抑えるポイント
ママ振袖のクリーニングで費用を安く抑えるポイントは以下の通りです。
- 定期的にメンテナンスする
- 相見積もりで比較する
定期的にメンテナンスする
振袖のクリーニングにかかる費用を安く抑えるには、自宅でのケアを適切に行うことが重要です。定期的に風通しのよい場所で虫干しをして湿気を取り除き、カビや害虫の発生を防ぐようにしましょう。
相見積もりで比較する
複数の専門店で見積もりを取り、比較して検討すると費用感がわかりおすすめです。お店によって価格は異なるため、同じ内容でも価格が異なる場合があるため注意が必要。
相見積もりを取ることで、最適な価格とサービスを選べるようになります。
クリーニング後のママ振袖の保管方法

クリーニング後の振袖は、自宅で適切に保管しましょう。シワがつかないように丁寧に畳み、「たとう紙」に包んでタンスなどで保管するのがおすすめです。
また、害虫やカビを防ぐために、保管するタンスには和装用の防虫剤や乾燥材を入れておきましょう。
その後も定期的なケアをすることで綺麗な状態を保てます。半年〜1年に1回程度の頻度で、湿度が少なく晴れた日に虫干しをするようにしてみてください。
お手入れが手間に感じる場合は、カビや匂いを防ぐための加工をしてもらうのもおすすめです。
帯や小物の必要なお手入れ、保管方法
振袖の帯や小物のお手入れ方法も確認しておきましょう。長襦袢と帯は、振袖と同じタイミングでクリーニングに出してしまうのがおすすめです。
それ以外の小物は、ひどい汚れやシワが気になる場合を除いて、自宅のケアで問題ありません。アイテムごとの具体的なお手入れは、以下の方法を参考にしてみてください。
小物 | お手入れ・保管方法 |
---|---|
草履 | 汚れを落として乾かしてから保管する |
足袋 | 手洗いで汚れを落とす |
和装インナー(肌着・裾除け・スリップ) | 洗濯機で洗えることが多い |
和装バッグ | 汚れを乾いた布で拭き取る |
ショール・ファーの襟巻き | 陰干しする |
ママ振袖のクリーニング専門店の選び方
大切なママ振袖を美しい状態で長く保管するには、クリーニング専門店の選び方がとても大切です。複数の専門店で見積もりを取り、料金やサービス内容を比較してみましょう。
丸洗いの料金については、公式サイトで目安が掲載されていることもあるので、事前に確認しておくのがおすすめです。
宅配クリーニングを利用する場合は、振袖の梱包方法や送料、キャンセル時の返却手数料についても注意が必要。宅配は相見積もりが取りにくいこともあるので、申し込み前にしっかり確認しましょう。
お店によっては振袖の写真を送って相談できるサービスを用意していることもあるので、合わせて調べておくのがおすすめです。
クリーニング店の対応や仕上がりが気になる方は、実際に利用した人の口コミや評判をチェックするのもよいでしょう。
ママ振袖のクリーニングでおすすめの専門店
以下に振袖クリーニングのおすすめ専門店の特徴と料金目安をまとめました。これから振袖をクリーニングに出す予定のある方は、参考にしてみてください。
専門店 | 特徴 | 料金目安 |
---|---|---|
羽衣 | ・年間取り扱い数10万点以上・抗菌加工が可能 | 丸洗い:1,650円(税込)〜抗菌加工:16,500円(税込)〜 |
きものtotonoe | ・トラブル発生時の補償あり | 丸洗い:7,200円(税込)〜 |
キレイナ | ・高級・特殊素材のクリーニングに強い | ドライクリーニング:13,200円(税込)〜 |
きもの辻 | ・急ぎの場合は即日対応も可能(別途料金発生) | 丸洗い:14,300円(税込) |
着物クリーニングまるやま | ・個人クリーニング店ならではのまごころを込めた対応 | 丸洗い+汗抜き:7,150円(税込) |
きものお直し工房わせん | ・京都で修行を積んだプロが着物の加工を手掛ける | 丸洗い:1,990円(税込) |
白洋舎 | ・全国展開のクリーニングチェーン店・宅配クリーニングも可能 | 要問い合わせ |
ママ振袖のクリーニングに関するよくある質問
最後に、ママ振袖のクリーニングに関するよくある質問をまとめました。
Q. 振袖のクリーニング代はいくら?
振袖の丸洗いの料金は、一般的に1万円〜2万円程度が相場です。汗取りやシミ抜きを追加する場合や、高級な生地、刺繍などの装飾が多い振袖の場合は、さらに料金が加算されることがあります。
Q.ママ振袖の総額はいくら?
ママ振袖を着る際にかかる費用相場は、5万円程度からがおおよその相場目安となります。費用の内訳としては、振袖のメンテナンス代や小物類のレンタル代、着付け、ヘアメイクの費用など。また、前撮りの費用も忘れないようにしましょう。
Q. 振袖を着たらクリーニングに出す?
振袖は着用後できるだけ早くクリーニングに出すのがおすすめです。汗や皮脂、化粧品の汚れを放置すると落としにくくなり、シミやカビ、虫食いの原因になることもあります。次に着るときに慌てないよう、早めのケアが大切です。
まとめ
ママ振袖のクリーニングについて解説しました。ママ振袖を着るときは、着用前と着用後にクリーニングに出すようにしましょう。適切なクリーニングをしてから保管することで、母親から受け継いだ大切な一着を次の世代まで美しく残せます。