振袖でのトイレの行き方|下着や持ち物、生理対策や着崩れの直し方を解説

振袖でのトイレへの行き方を紹介します。トイレでの具体な手順はもちろん、トイレを出る際に気をつけたいチェックポイントや着崩れの直し方、生理対策についても詳しく解説。

「成人式当日のトイレが不安」「振袖でのトイレの行き方がわからない」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

振袖を着てトイレに行くときの手順

出典:photoAC

振袖を着てトイレに行くときの手順は以下の通りです。

振袖を着てトイレに行くときの手順
  1. 袖をまとめる
  2. 裾を左右に分けてめくる
  3. 袖と裾を腕ではさむ
  4. 下着をおろして用を足す
  5. 裾を戻す
  6. 手を洗う

1. 袖をまとめる

トイレへ行く際、まずは袖をまとめます。そのままトイレへ入ってしまうと、長い袖が地面について汚れてしまうことがあるため要注意。

両袖を帯の前で結ぶようにして、大きめのクリップで1つにまとめるか、帯締めにはさんで落ちてこないように留めましょう。

2. 裾を左右に分けてめくる

次に、裾を左右にわけてめくります。軽くかがんだ状態でそれぞれの裾を両手に持ち、裾が床に付かないように一気にめくりあげましょう。このとき、帯が緩まないように注意します。

腰の高さくらいまで上げておくと、落ちにくくなりおすすめです。

3. 袖と裾を腕ではさむ

袖とめくり上げた裾が滑り落ちないよう、しっかりと両腕ではさみ込みます。めくり上げた裾も床につかないように固定しましょう。

4. 下着をおろして用を足す

下着をおろし、浅く腰掛けた状態で用を足します。帯も汚れないように注意しましょう。ハイウエストのショーツを履いている場合、帯部分と重なって脱ぎにくくなるため要注意。

無理に引っ張ると着崩れの原因となるため気を付けるようにしてください。できれば、はき込み丈の浅いビキニショーツやローライズタイプの着用が扱いやすくおすすめです。

5. 裾を戻す

便器から十分に離れて、裾をもとに戻しましょう。フタを閉めた状態で流すと水滴が飛びにくく、汚れの付着を防げます。個室の外へ出る前に、帯や裾が着崩れしていないかチェックします。

6. 手を洗う

手を洗うときは水が跳ねやすいため注意が必要です。まとめた袖は直さずに手洗いまで済ませてしまうと汚れにくくおすすめ。不安な場合は、クリップを使ってうしろにまとめておくことも可能です。

振袖を着てトイレに行くときのポイント3つ

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振袖を着てトイレに行くときのポイントは以下の通りです。

振袖を着てトイレに行くときのポイント
  • 時間に余裕を持ってすませておく
  • 洋式トイレがベター
  • ショールや上着は外した状態でトイレに行く

それぞれ見ていきましょう。

時間に余裕を持ってすませておく

振袖姿でのトイレは、想像以上に時間がかかります。いつものような感覚では時間に間に合わなかったり、慌ただしくなったりしてしまうことも。

時間に余裕をもって、ゆとりのあるタイミングで早めにすませておきましょう。

洋式トイレがベター

和式はかがむ必要があるだけでなく、水滴が跳ねて振袖が汚れやすいため避けた方がおすすめ。可能であれば、広さにゆとりのある洋式トイレを選ぶのがおすすめです。

ショールや上着は外した状態でトイレに行く

トイレでは裾や袖に気をつけながら用を足さなければなりません。しかし、トイレの作りによっては荷物置き場がない場合や、狭くて身動きが取りにくくなってしまうこともあります。

ショールや上着、小物などのアイテムは邪魔になる可能性があるため、周囲の人やロッカーなどに預けてからトイレに行くのがおすすめ。不要なアイテムはすべて外して、できるだけ身軽な状態で向かいましょう。

トイレを出る際のチェックポイント

トイレを出る際のチェックポイントを以下にまとめました。トイレを出ると直すタイミングを逃してしまうこともあるので、トイレを出る前に確認しましょう。

トイレを出る際のチェックポイント
  • 裾の順番が正しいか
  • 裾の後ろ側がめくれていないか
  • 帯結びが乱れていないか
  • おはしょりが乱れていないか
  • 襟元にファンデーションがついていないか

それぞれ見ていきましょう。

裾の順番が正しいか

振袖>長襦袢>肌着の順番が着崩れておらず、裾の順番が正しいかをチェック。

また、振袖の場合は左前の身頃が上になるように着付けられています。裾を整える際に、この順番が逆になっていないか確認しましょう。

裾の後ろ側がめくれていないか

裾の後ろ側は自分では見えにくい部分なので、特に注意が必要です。個室を出る前にチェックしつつ、同行者にもチェックしてもらっておくと後から困りません。

帯結びが乱れていないか

帯結びも背面なので、自分ではなかなか気付きづらい部分です。

帯は振袖の要となるポイントでもあり、崩れるとだらしのない印象に見えてしまいます。同行者がいない場合は、鏡を見ながら帯結びが乱れていないか確認しましょう。

おはしょりが乱れていないか

おはしょりとは、腰周りにできる布のたるみのこと。美しいシルエットを作る重要な要素です。トイレの動作でめくれ上がってしまうことがあるため、左右均等に適切な形に整っているか確認しましょう。

襟元にファンデーションがついていないか

トイレでかがんだ際に、襟元にファンデーションがついてしまうことがあります。特に白や明るい色の襟元は、化粧が付きやすいので要注意。

万が一汚れがついてしまった場合は、シミの原因となるため着用後にクリーニングに出しましょう。

取り急ぎの対処としてはティッシュや専用のクリーナーで軽く押さえて確認し、必要であれば拭き取るようにします。ただし、水を使ってしまうと、余計に汚れがひどくなってしまうので、使わないように注意しましょう。

トイレ内に全身鏡がある場合は、最後に全体の姿を確認することをおすすめします。

振袖が着崩れたときの直し方

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振袖が着崩れてしまった場合の直し方について解説します。

着崩れを直す際は、鏡を見ながら行うのが理想的。一人で直すのが難しい場合は、同行者に協力してもらいましょう。急激な動きは避け、ゆっくりとていねいに調整することがポイントです。

振袖が着崩れてしまった場合の直し方
  • 衿元が緩んでいる場合
  • 身頃が下がっている場合
  • 帯が下がっている場合

それぞれ見ていきましょう。

衿元が緩んでいる場合

衿元が緩んでいる場合の直し方は以下の通りです。

衿元が緩んでいる場合の直し方
  1. 両手で衿を持ち、後ろに引いて衿を詰める
  2. 右衿を左に、左衿を右に引っ張り、交差させる
  3. 衿の交差位置が鎖骨の真ん中辺りになるように調整する
  4. 両手で衿を押さえながら、体を左右にねじって衿を落ち着かせる

身頃が下がっている場合

身頃が下がっている場合の直し方は以下の通りです。

身頃が下がっている場合の直し方
  1. 両脇から振袖の身頃を持ち、上に引き上げる
  2. 腰の位置で振袖を持ち、身頃を上下に揺すりながら全体的に引き上げる
  3. おはしょりの量が適切になるよう調整する
  4. 身頃を引き上げて衿元や裾の乱れがないか確認し、必要に応じて調整

帯が下がっている場合

帯が下がっている場合の直し方は以下の通りです。

帯が下がっている場合の直し方
  1. 帯の両端を持ち、上に引き上げる
  2. 帯の位置が適切な高さ(通常はウエストのやや上)になるよう調整
  3. 帯揚げと帯締めも同時に引き上げ、位置を整える
  4. 帯結びの形が崩れている場合は結び目を軽く押さえたり引っ張ったりして調整
  5. 帯の下から振袖の身頃がはみ出していないか確認(はみ出している場合は中に入れ込む)

当日持っておくと便利なアイテム

ここからは、当日持っておくと便利なアイテムを紹介します。

トイレの際に持っておくと便利なアイテム

トイレの際に持っておくと便利なアイテムは以下の通りです。

アイテム用途
大きめのクリップや洗濯バサミ(2〜3個)トイレに行くときや食事の際にハンカチやナプキンを固定する
大きめのハンカチ(50cm以上)顔を下に向けた際にお化粧が振袖に付くのを防ぐ

当日は大きめのクリップを持っておくと何かと便利です。トイレに行くときだけでなく、食事でハンカチやナプキンを留めたりできます。

着物専用のものもありますが、普段使わないという場合は書類クリップや洗濯バサミなどでも代用することが可能です。

また、大ぶりなハンカチをもっておくと、顔を下に向けた際にファンデーションが振袖に付着するのを防げるのでおすすめ。

1日通じて持っておくと便利なアイテム

成人式当日は写真を撮る機会がたくさんあります。メイク直しや着崩れを直す際に、あると便利なアイテムをチェックしておきましょう。

アイテムシーン
安全ピン・クリップあらゆる場面
髪留め・ヘアピン髪が邪魔なときや化粧直しのとき
油取り紙・ミニミラー化粧直しのとき

生理が被ったらどうする?

生理が被ってしまった場合は、着付けスタッフに伝えておくとスムーズです。過ごしやすいよう、配慮やアドバイスをしてくれるはず。

下着は通常のショーツでも問題ありませんが、できれば防水布が施されたサニタリーショーツがおすすめです。

普段よりもトイレに行くタイミングがない可能性があるため、ナプキンは夜用のロングタイプのものを使いましょう。

経血量が多く不安な方は、長時間用タンポンを活用したり、事前にピルを着用して生理日をずらしたりするのも手段の1つです。

振袖で1日快適に過ごすためのコツ

振袖で1日快適に過ごすためのコツは以下の通りです。

振袖で1日快適に過ごすためのコツ
  • 自分に合った着物を適切に着用する
  • 着付けはプロに頼む
  • 着付けの前に何か食べておく
  • 事前にトイレを済ませておく
  • 吸湿性・通気性の良いインナーを着用する
  • 成人式では防寒対策も忘れないようにする

1日快適に過ごすためには、自分に合った振袖を適切に着用することがポイントとなります。自分での着付けは難易度が高いため、初心者の方はプロの着付け師にお願いすることがおすすめ。

なお、空腹の状態で着付けをすると、不調を起こしやすくなります。普段は朝ごはんを食べないという場合も、着付けの前は何か食べるようにしてみてください。

また、こちらの記事で紹介したように、振袖を着用してからトイレに行くのは大変なので、事前に済ませておきましょう。

振袖の下に着用するインナーも吸湿性や通気性の良いインナーを着用することで1日を快適に過ごせます。成人式では短めのスパッツや貼らないカイロを準備するなど、防寒対策も忘れないようにしましょう。

まとめ

振袖でのトイレへの行き方について解説しました。振袖姿でのトイレは時間がかかるため、余裕のあるタイミングで早めにすませておくのがおすすめ。

また、裾や袖が汚れやすいので、床につかないように注意しましょう。本記事で紹介したポイントを参考に、大切な1日を快適に過ごしてみてください。