初めての振袖選び完全ガイド|予約時期や流れ、選び方のコツを解説

「初めての振袖選びで、何から始めたらよいかわからない」という方に向けて、振袖の選び方や予約の流れ、小物選びのコツなどを徹底解説。

全体の流れや押さえるべきポイントなどもわかりやすくまとめました。これから成人式などのイベントを控えている方は、ぜひチェックしてみてください。

目次

振袖選びの全体像

出典:PIXTA

まずは、振袖選びの全体像を押さえておおまかなスケジュールを確認しましょう。振袖選びはいつから始めるべき?と悩んでいる方に向けて、流れとポイントについて解説します。

振袖選びのおおまかな流れ

振袖選びは以下の流れで進めるのが一般的です。

振袖選びのおおまかな流れ
  1. SNS/HP/カタログなどを見てイメージを掴む
  2. レンタルor購入、予算を決める
  3. お店に行き、振袖・小物一式を選ぶ
  4. 前撮りを予約する
  5. 当日の着付け/ヘアメイクを予約する

まずはSNSやHP、カタログなどで振袖のデザインやスタイルをチェックしてみましょう。

好みや理想の振袖姿がイメージできたら、レンタルするのか購入するのか、予算も考慮して決めていきます。そのうえで実際にお店に足を運び、振袖や必要な小物を選びましょう。サイズ感を見るために、試着してみることも重要です

成人式の場合、振袖を着た姿を前撮りとして別日に撮影することが一般的。繁忙期は混み合うので、人気のスタジオは早めに押さえておくのがポイントです。

また、当日の着付けやヘアメイクも枠が埋まりやすいため、早めに予約しましょう。レンタルの場合は上記手順の3〜5が全てセットになっていることが多いですが、購入の場合は別途手配が必要です。

振袖選びはいつから始めるべき?

振袖選びは遅くとも1年半前を目安に始め、着付け/ヘアメイクの予約までを成人式の1年前には終わらせておきましょう。

特に、当日の着付けの予約は早朝など人気の時間帯は競争率が高くなりやすいため注意が必要。早ければ早いほど枠が空いているためスムーズです。人気の美容院や着付け師の方は、早い段階で予約が埋まってしまうことがあります。

また、近場の美容院や着付け会場を選ぶ場合、成人式会場が同じ人が集中しやすくなるため、なおさら早めの予約が重要になります。

レンタルか購入、どっちが良いの?

振袖をレンタルするか、購入するかで悩んでいる方もいるかもしれません。振袖をレンタルするべきか購入するべきかは、予算や使用頻度によって異なります。

以下では、それぞれのメリットデメリットや費用相場、おすすめな人の特徴について解説するので、参考にしてみてください。

レンタル・購入のメリットデメリット

レンタルのメリットは、一度きりの使用でも手軽にトレンドのデザインを楽しめること。また、購入と比較して費用を抑えやすく、着付けやヘアメイク、前撮りなどがセットになったプランも多いです。

デメリットとしては、手元に残らないことや、選べるサイズ・デザインが限られる点などが挙げられます。

一方、購入のメリットは何度でも着用できることや、ぴったりなサイズで着られることです。ただしレンタルと比べて費用が高額になるほか、着付けやヘアメイクの手配も自分でする必要があります。

購入の場合でも、お店で着付けをしてもらえるケースや、提携している着付け先を紹介してもらえるケースもありますが、どこまでが料金に含まれているかは確認しましょう。

レンタル・購入の費用相場

振袖のレンタル・購入にかかるおおよその費用相場は以下の通りです。

内訳レンタル料金購入料金
振袖セット料金
約20万円〜30万円
約20万円〜
着付け・ヘアメイク約2万円〜3万円
小物一式約7万円〜18万円
メンテナンス約1.5万円〜
前撮り約3万円~7万円
総額約20万円〜30万円約30万円〜約50万円

レンタル・購入はこんな人におすすめ

レンタルは、予算を抑えつつトレンドを楽しみたい人におすすめです。また、一度しか着る予定がない場合もレンタルが向いているでしょう。

レンタルがおすすめな人の特徴
  • 一時的な出費を抑えたい
  • 成人式以外で着用する機会がない
  • 流行りのデザインを選びたい
  • メンテナンスや保管が難しい

一方、購入は振袖姿を何度も楽しみたい場合や、ぴったりのサイズで着用したい人に向いています。

購入がおすすめな人の特徴
  • 何度も着用する機会がある
  • ぴったりのサイズで着用したい

振袖はどこで準備するの?

振袖を購入・レンタルできる場所は大きく分けて以下の4つがあります。それぞれの特徴と注意点を見ていきましょう。

  • 専門店や百貨店
  • 振袖フェア
  • フォトスタジオ
  • ネット宅配レンタル

専門店や百貨店

専門店では幅広い種類の振袖の中から選ぶことができ、プロのスタッフからのアドバイスも受けられます。その際は、SNSやWebサイトで事前に評判を確認するとよいでしょう。

百貨店の振袖コーナーでは、上質で価値の高い振袖が揃っていることが多いのが特徴。いずれの場合も、試着や相談の際には事前に予約しておくとスムーズです。

振袖フェア

振袖フェアは、豊富なデザインを一度に見比べられる貴重なチャンス。また、フェア限定の割引や特典があることも。通常よりもお得になる可能性があるので、スケジュールが合えばぜひ参加してみましょう。

フォトスタジオ

フォトスタジオでは、振袖のレンタルから撮影、着付けまで一括で行えるプランが充実しています。撮影をメインに考えている場合は、フォトスタジオでの予約もおすすめです。

ネット宅配レンタル

忙しい場合や近くに店舗がない場合、ネット宅配レンタルを利用することも可能です。ただし、注意したいのがサイズ選び。

自宅で試着できるサービスを提供している場合もありますが、基本的に試着できない可能性が高いため、慎重に選びましょう。不安な場合は店舗でのレンタルがおすすめです。

振袖選びで見るべき3つのポイント

振袖選びで見るべき3つのポイントを紹介します。

  • 料金に含まれるサービス
  • アフターサポートの内容
  • 自宅/成人式会場からのアクセス

それぞれ見ていきましょう。

料金に含まれるサービス

振袖の料金に含まれるサービスに何が含まれるのかチェックしましょう。具体的には着付けやヘアメイク、小物アイテムなどです。

レンタルの場合はセットプランとして含まれることが多いですが、事前に確認しておきましょう。

アフターサポートの内容

購入の場合、保証内容やメンテナンスサービスが充実しているかを確認することが大切です。レンタルの場合は、キャンセル料、レンタル期間、返却時のクリーニングの有無など、アフターサポートまでチェックしておきましょう。

自宅/成人式会場からのアクセス

当日に店頭で着付けを行う場合は、成人式会場からのアクセスがよい店舗を選ぶのがおすすめです。移動時間が短くなることで慌てずにすみ、当日のストレスを減らせます。

自分にあった振袖の選び方

自分にあった振袖の選び方を解説します。以下のポイントをチェックして、ぴったりな振袖を選びましょう!

  • 人気・定番色で選ぶ
  • トレンド色で選ぶ
  • 見せたいイメージで選ぶ
  • パーソナルカラーにあう振袖を選ぶ
  • 身長と体型にあった振袖を選ぶ

人気・定番色で選ぶ

振袖の色によってイメージは大きく変わります。以下の色は例年人気がある定番色です。それぞれの特徴を紹介します。

人気がある定番色
  • 赤色
  • 青色
  • 白色
  • 緑色

赤色

出典:PIXTA

おめでたい席でよく使われる赤色。ハレの日である成人色にもぴったりで、華やかな印象を与えてくれます。定番の人気色でありながら若々しさや情熱を象徴する色でもあるため、元気で明るい印象を与えたい方にもおすすめです。

青色

青色は、爽やかでフレッシュな印象を与えてくれます。ただし選ぶ色合いによっては顔色が悪く見えてしまうことも。深い青から淡い青までさまざまなトーンがあるので、自分のパーソナルカラーに合わせて選ぶのがおすすめです。

白色

出典:PIXTA

白を基調にした振袖はどんな色とも組み合わせやすく、着こなしの幅が広がります。清潔感があり、組み合わせ次第で個性派の装いも楽しめるはず。鮮やかな柄物を選んだり、金・銀の小物や帯と合わせたりすることで、より華やかになります。

緑色

出典:PIXTA

緑色の振袖は、明るい色味であれば上品で柔らかな印象、渋めカラーを選べばシックな大人コーデになります。

トレンド色で選ぶ

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今だけしかできない装いを楽しむなら、トレンド色で選ぶのもよいでしょう。2025年のトレンドは以下の通りです。

2025年のトレンドカラー
  • 緑系のカラー
  • 白×黒
  • くすみカラー
  • バイカラー

緑系のカラー

緑系のカラーはナチュラルで落ち着いた印象があり、最近のトレンドとして注目されています。特に、華やかな花柄が施されたデザインが施されたものが人気です。

白×黒

モダンな雰囲気で着こなせるモノトーンカラー。シンプルでありながら、小物や色柄次第で印象がガラッと変わります。モダンな雰囲気が好きな方にもおすすめです。

くすみカラー

近年人気のピンクやベージュ、クリーム色といったくすみカラーは、振袖でも選ばれることの多い色味。派手になりすぎない上品さがありながら、半衿や手袋などでレースやフリルを取り入れれば、トレンドらしいガーリーなスタイルも楽しめます。

バイカラー

バイカラーとは、2色の異なる色を大胆に組み合わせたデザインのこと。個性的な印象を与えます。

例えば、淡いピンクとブルーの組み合わせや、赤とゴールドの組み合わせなど、バイカラーであれば、個性を際立たせることができます。トレンドに敏感な方や、他の人と違ったスタイルを楽しみたい方におすすめです。

見せたいイメージで選ぶ

自分が見せたいイメージに合わせて選ぶのも1つの手段。

見せたいイメージおすすめの色や柄
可愛い系明るい色合いや、小ぶりの花柄など
大人系落ち着いた色合いや控えめな柄
クール系暗めカラーやワンポイントが施されたもの、モノトーンカラーやバイカラーなど
個性派ユニークな柄やアート風のデザイン

例えば可愛い系の振袖は、華やかでフリルやリボンなどと相性のよいデザインが施されているものが多いです。明るい色合いや、小ぶりの花柄などを選べば、フレッシュでキュートな振袖姿に近づけられます。

大人系のコーデにしたいなら、落ち着いた色合いや、少し控えめな柄の振袖を選ぶとよいでしょう。

クール系を目指すなら、暗めカラーやワンポイント使いなどの振袖がおすすめ。モノトーンカラーやバイカラーなどもモダンな印象に仕上がります。

他の人と被りたくない、自分だけの個性派スタイルを楽しみたい方には、ユニークな柄やアート風のデザインを視野に入れてみてもいいかもしれません。アイテム選び1つでも、グッと印象が変わります。

パーソナルカラーにあう振袖を選ぶ

パーソナルカラーとは、自分の肌の色や髪の色に似合う色のこと。振袖選びで自分のパーソナルカラーを意識することで、似合う振袖を見つけやすくなります。パーソナルカラーには主に4つのタイプがあります。

パーソナルカラーのタイプ似合う色
春タイプ
(スプリング)
明るく温かみのある色
・淡いピンク、ペールイエロー、クリーム色、アクアブルーなど
夏タイプ
(サマー)
涼しげで落ち着いた色
・淡いブルー、ラベンダー、ミントグリーン、ソフトグレーなど
秋タイプ
(オータム)
温かみのある深い色
・オレンジ、テラコッタ、ブラウン、カーキなど
冬タイプ
(ウィンター)
鮮やかでクールな色
・深いブルー、真紅、ブラック、ホワイトなど

自分のタイプがわからないという場合、無料で診断できるサービスやアプリもあるので、活用してみるとよいでしょう。

身長や体型にあった振袖を選ぶ

振袖選びでは、身長や体型に合わせたデザイン選びも重要です。

身長や体型おすすめの色や柄
身長が高い方大柄なデザインやはっきりとした色使い
身長が低い方細かな柄や優しい配色のデザイン、上品な花柄など
ふくよかな方ななめや縦にラインの入ったもの
細身の方ボリューム感のある総絞りの振袖や染め柄など

例えば身長が高い方の場合、大柄なデザインやはっきりとした色使いの振袖が似合います。色柄に負けずにかっこよく着こなせるので、身長を生かしたコーディネートで華やかになります。間延びして見えないよう、帯幅を広めに取るのもポイントです。

身長の低い方には、細かな柄や優しい配色のデザインが特におすすめ。全体的に軽やかな印象になるので、控えめなデザインや上品な花柄などがよく似合います。

ふくよかな方はななめや縦にラインの入ったもの、細身の方はボリューム感のある総絞りの振袖や染め柄なども綺麗に着こなせます。

振袖にあわせた小物選び・ヘアメイク

出典:PIXTA

振袖にあわせた小物選び・ヘアメイクについて解説します。

  • 小物選びのコツ
  • ヘアセットのコツ
  • メイクのコツ

それぞれ見ていきましょう。

小物選びのコツ

振袖に合わせた小物選びも、コーディネートを決める重要なポイント。小物選びでは、振袖との統一感を意識して選びましょう。

例えば着物にも帯にも柄がある場合は、柄物同士が喧嘩しないようにするのが重要です。反対に物足りなさを感じる場合は、ビビッドカラーや差し色を取り入れることで、アクセントが加わり華やかな印象になります。

また、帯揚げや重ね襟も振袖の雰囲気を大きく変える重要なアイテム。色や素材はもちろん、レースやビーズなどの装飾によっても印象が変わります。

全身のバランスを考えつつ、好みの小物があればぜひ取り入れてみてください。

ヘアセットのコツ

ヘアスタイルは振袖の雰囲気と合わせましょう。あらかじめSNSやカタログをチェックして、イメージを固めておくとスムーズです。

例えば古典柄の振袖には簪(かんざし)を使い、華やかなアップスタイルやお花をあしらったスタイルなどがおすすめ。レトロモダンや大人っぽい色柄の振袖には、低めのシンプルなアップスタイルやナチュラルな髪型も似合うでしょう。

メイクのコツ

振袖の色や柄に合わせてメイクやネイルを変えれば、さらにおしゃれな振袖コーデを楽しめます。振袖自体が華やかなので、多少派手なメイクをしても悪目立ちしにくいです。

シックな振袖にはマットな赤リップを使ったり、可愛い系の振袖ならピンクやオレンジメイクと合わせるのもよいでしょう。

自分でメイクする場合、YouTubeやSNSなどでトレンドをチェックしてみるのもおすすめです。

振袖の試着に適した服装

適した服装・半袖や七分袖のトップス
・腰回りがタイトなボトムス
・髪型はアップスタイル
適さない服装・厚手のトップスやフード付きの服
・取り外ししにくいアクセサリー
・スカートやジーンズ

振袖の試着では、洋服の上から振袖を羽織ることが一般的。そのため、邪魔にならず着物を傷つけない服装で行くことがポイントです。

試着時には襟元の開いた半袖や七分袖のトップスなど、体にフィットしつつ汗が着物につかないものを選びましょう。ボトムスは腰回りがタイトなものを選び、髪型はアップスタイルにすると邪魔になりません。

反対に、厚手のトップスやフード付きの服、アクセサリー、腕時計、スカート、ジーンズなどは、振袖や着付けの邪魔になることがあるので避けましょう。

まとめ

振袖の選び方や予約の流れ、小物選びのコツなどを解説しました。振袖は自分の好みやなりたいイメージはもちろん、当日の着付けや予算なども踏まえて選ぶことがポイント。本記事で紹介したコツを押さえて、お気に入りの一着を見つけてみてください。