成人式の前撮りをいつにするか悩んでいる方も多いことでしょう。成人式の振袖姿を一生に一度の思い出として残すために、前撮りの準備はしっかりすることがポイントです。
そこで本記事では、成人式の前撮りについて、おすすめの時期や注意点、当日までのスケジュールなどをまとめました。これから成人式を迎える方は、ぜひ参考にしてみてください。
振袖の前撮りはいつがベスト?
成人式を迎える前年の3月~5月がベスト
前撮りはいつ撮影しても問題ありませんが、特におすすめな時期は成人式を迎える前年の3月〜5月です。この時期はスタジオが比較的空いており、好きなスケジュールで予約が取りやすくなっています。
また、比較的気候が安定しているため、ロケーション撮影にもぴったりな時期です。
後撮りの場合は成人式後の2月〜4月がベスト
成人式後の後撮りを考えている場合は、成人式を終えたあとの2月〜4月がおすすめ。成人式の余韻を残したまま、爽やかな春の季節に撮影できます。桜や梅の花は和装との相性もよく、前撮りのシーズンと同様にロケーション撮影もできるでしょう。
当日撮りも可能だがおすすめしない
振袖は着用に時間がかかるため、成人式当日にまとめて撮影も終えてしまいたいと考える方もいることでしょう。
スケジュールによっては当日撮りも可能ですが、当日はバタバタするため時間の確保が難しく、思うように撮影を進められない可能性もあります。式典への参加や友達との時間に追われて、撮影にじっくりと時間をかけられないことも少なくありません。
また、撮影のタイミングによってはヘアメイクや着付けの状態が崩れてしまうこともあります。写真の仕上がりに影響が出る可能性があるため、満足できる写真を残すためには、前撮りや後撮りがおすすめです。
振袖の前撮り時期別の注意点とポイント
振袖の前撮りを行う際には、季節や時期に応じた注意点があります。下記を踏まえて、自分のスケジュールや希望に合った時期を選ぶようにしてみてください。
時期 | ポイント |
---|---|
1~2月 | 1年前に成人式を迎える人と被りやすい |
3〜4月 | スタジオが空いておりおすすめのタイミング |
5〜6月 | 天気予報を要チェック |
7〜8月 | 化粧崩れや熱中症に注意 |
9~11月 | 七五三の撮影と重なり混み合う |
12〜1月 | 駆け込みで混み合う可能性が高い |
1~2月(成人式の前年)
1〜2月は成人式の前撮りを行う方が多く、都合の良い日程に予約が取りにくい傾向があります。この時期に前撮りをしたい方は、前年の12月には予約や準備を進めておくと良いでしょう。
3~4月
3〜4月はスタジオの予約が取りやすい時期でおすすめです。安定した気候の日が多く、ロケ撮影では桜や菜の花などと一緒に、春らしい1枚が撮れます。
5~6月
大型連休のある5月は親族が集まりやすく、ファミリー写真が撮りやすい時期です。一方で梅雨のシーズンのため、屋外撮影をしたい方は雨の場合の代替策を考えておくのがおすすめ。
7~8月
7〜8月は夏休みを使い、時間をかけて前撮りができる時期です。ただし暑い日が続くので、化粧くずれや熱中症対策が必要不可欠。屋内でも綺麗に撮影できるスタジオを押さえておくと良いでしょう。
9~11月
9〜11月はロケ撮影では紅葉やすすきなど、振袖が映える秋の植物とともに撮影がしやすいシーズン。七五三の撮影のシーズンと重なるため、予約や準備は早めに行いましょう。
12~1月(成人式直前)
12〜1月は初詣と合わせて前撮りができる時期ですが、成人式直前のため非常に混み合います。時間をかけてしっかり撮影したい方は避けるのがベターです。
成人式の振袖姿を前撮りするメリット
ここからは、成人式の振袖姿を前撮りするメリットを解説します。
- 本番のリハーサルになる
- ロケ撮影ができる
- 撮影に時間をかけられる
- モチベーションの高いタイミングで撮影できる
それぞれについて見ていきましょう。
本番のリハーサルになる
前撮りでは実際に着付けとメイクをした状態での撮影となるため、成人式本番前のリハーサルになります。準備にかかる時間や着付けの流れを掴めるので、当日の不安を解消できるでしょう。
ロケ撮影ができる
スタジオ撮影だけでなく、ロケーション撮影をすることも可能です。思い出の場所やお気に入りのスポットで撮影すれば、一生に一度の記念撮影をより素敵なものにできるでしょう。公園や神社など、和装の雰囲気に合うスポットでの撮影は特におすすめです。
撮影に時間をかけられる
前撮りでは撮影のための時間を確保できるため、ゆっくりと焦らずに撮影できます。忙しさに追われることもなく、プロのカメラマンに納得のいく一枚を撮影してもらいましょう。
ポーズを変えたり、写真映えのよい角度から撮影したりと、後悔のない仕上がりを追求できます。
モチベーションの高いタイミングで撮影できる
成人式を終えた後の撮影では、どうしてもモチベーションが下がりやすくなってしまうもの。成人式を迎える前のタイミングなら、振袖姿への高いモチベーションを維持したまま撮影できます。
振袖の前撮りの撮影方法
振袖の前撮りの撮影方法は以下の通りです。
- ロケーション撮影(出張撮影)
- スタジオ撮影
それぞれの特徴とメリット・デメリットを理解して、自分に合った撮影方法を選びましょう。
ロケーション撮影(出張撮影)
ロケーション撮影とは、公園や神社など、自分の好きな場所に出向いて撮影する方法のこと。写真にこだわりたい方には特におすすめで、季節感が出るので振袖の特別感をより演出できます。
一方で、天候や季節に左右されやすいため、梅雨や台風の時期はできるだけ避けるようにするとよいかもしれません。
撮影当日はカメラマンに出張してもらうことになるため、事前の打ち合わせをしっかり行いましょう。
スタジオ撮影
スタジオ撮影は、スタジオの設備や照明を使って撮影する方法です。ロケーション撮影のような季節感を出すことは難しいですが、天候に左右されることなく安定した品質の写真を撮影できる点が大きなメリット。
カメラマンにとっても慣れた環境のため、光の調整やポーズのアドバイスなどもスムーズです。
前撮り当日までのスケジュール
前撮り当日までのスケジュールも押さえておきましょう。依頼するスタジオやカメラマンによって詳細は異なりますが、おおまかな流れは以下の通りです。
手順 | 時期 | |
---|---|---|
1 | SNS/HP/カタログなどを見て振袖のイメージを掴む | 早ければ早いほどよい |
2 | 振袖のレンタルor購入、予算を決める | 〜1年半前頃 |
3 | お店に行き、振袖・小物一式を選ぶ | 〜1年前頃 |
4 | 前撮りを依頼するスタジオやカメラマンを決める | |
5 | 撮影プランを決める | |
6 | 必要に応じてヘアメイクの打ち合わせやロケ地の選定を行う | |
7 | 当日の着付け/ヘアメイクを予約する |
余裕を持ったスケジュールで進めることで、しっかりと準備した状態で撮影に臨めます。
前撮り当日の流れ
撮影当日は、以下の流れで撮影する場合が多いです。
内容 | 時間 |
---|---|
着付け・ヘアメイク | 1.5時間 |
写真撮影 | 1時間 |
写真の選定 | 1時間 |
合計 | 3.5時間 |
1. 着付け・ヘアメイク(1.5時間)
撮影準備にかかる時間は1.5時間程度。ヘアメイクを先に行い、その後に着付けを進めます。メイク込みのプランやセルフメイクのプランがあるので、事前に確認しておきましょう。理想のイメージやリクエストがあれば、先に伝えておくとスムーズです。
2. 写真撮影(1時間)
撮影時間は1時間程度が一般的。ポーズや表情はプロのカメラマンがアドバイスしてくれますが、こちらもリクエストやこだわりがあれば先に伝えておきましょう。自分らしい表情やポーズを楽しみながら、思い出に残る一枚を撮影してみてください。
3. 写真の選定(1時間)
撮影後は気に入った写真を選び、アルバムやフォトブックなどのアイテムを決めていきます。内容や選べる枚数はスタジオによってさまざまなので、事前に確認しておくのがおすすめです。
4. 現像、データ化(後日)
現像やデータ化は後日行われます。画像ファイルとしてデータで送ってもらえるプランなら、アルバムに選ばなかった写真も後から見返すことが可能です。どのような形式で写真を受け取ることになるのか、こちらも事前に聞いておきましょう。
成人式の前撮りの予約時のポイント
ここからは、成人式の前撮りの予約時のポイントを紹介します。
- 早めに予約する
- 好みの写真を撮影してくれるスタジオを選ぶ
- 撮影プラン/納品物を確認する
それぞれ1つずつ解説していきます。
早めに予約する
人気のスタジオや時期は早めに埋まることが多いため、撮影の予約は早めに行うことが重要です。特に希望のスタジオや日程がある場合、予約するタイミングが早いほど枠を確保しやすくなります。
振袖の色やデザインも、早い段階なら豊富な種類のなかから選べるので、思い立ったタイミングで問い合わせてみるとよいでしょう。
好みの写真を撮影してくれるスタジオを選ぶ
好みの写真を撮影してくれるスタジオを選ぶこともポイントです。写真の仕上がりや撮影スタイルはスタジオやカメラマンによって異なるため、「思っていたような雰囲気と違った…」とならないよう、事前にチェックしておきましょう。
ホームページやSNSに写真を公開しているところも多いので、リサーチした上で決めることをおすすめします。
撮影プラン/納品物を確認する
撮影プランと納品物の詳細を確認しましょう。
- 何カット撮影してもらえるのか
- 何ページの仕上がりになるのか
- アルバムの仕上がりについて
- 画像データはどのような形でもらえるのか
上記のようなポイントを事前に確認して、納得のうえでスタジオとプランを選びましょう。
前撮りで後悔しないための事前準備
続いて、前撮りで後悔しないための事前準備を紹介します。
- メイクや髪型のイメージを事前に伝える
- 撮影したい写真のイメージを事前に伝える
上記のポイントに気をつけて、スムーズに前撮りを進めましょう。
メイクや髪型のイメージを事前に伝える
理想のヘアメイクを実現するためには、撮影前にしっかりとした打ち合わせを行うことが大切です。自分が思い描いているイメージを具体的に伝え、希望に沿ったスタイルを提案してもらいましょう。
撮影したい写真のイメージを事前に伝える
イメージ通りのヘアメイクをしてもらうためには、好みの仕上がりや理想のスタイルを理解してもらうことが欠かせません。
自分が思い描いているイメージを具体的に伝え、希望に沿ったメイクをしてもらいましょう。
SNSやWebカタログなどで理想に近い写真を探しておくと、イメージが伝わりやすくなりおすすめです。
振袖の前撮りの値段はどのくらい?
以下では、振袖の前撮りにかかる費用相場をプラン別に解説します。
プラン | 費用相場 |
---|---|
スタジオ撮影のみ | 3,000円程度〜 |
着付け・ヘアセット・メイク込み | 約4万円〜5万円 |
振袖レンタル・着付け込み | 約4万〜5万円 |
振袖レンタル・着付け・ヘアセット・メイク込み | 〜15万円程度 |
スタジオ撮影のみの場合
スタジオ撮影のみでのプランは、リーズナブルなものだと約3,000円から利用できます。ただし現像する際は別途、プリント料金が1カット約6,000〜1万円、アルバム制作を含めると1冊約2万〜3万円が必要です。
着付け・ヘアセット・メイク込みの場合
着付け・ヘアセット・メイク込みのプランでは、撮影料やアルバムなどの料金も含めて約4万円〜5万円が一般的。レンタルや購入時に前撮りプランが含まれていない場合には、着付けやヘアメイク込みのプランを選ぶと手間がかかりません。
振袖レンタル・着付け込みの場合
振袖の用意がない場合、レンタルも合わせて検討しましょう。撮影料やアルバムなどの商品料を含めて、予算は約4万円〜5万円が目安となります。
振袖レンタル・着付け・ヘアセット・メイク込みの場合
振袖レンタルに加えて着付けからヘアメイクまでフルでお願いする場合、プランによっては15万円程度かかることもあります。当日はすべてお任せできるので、忙しい方や手間をかけたくない場合は検討してみるとよいでしょう。
まとめ
成人式の振袖姿を前撮りする際のタイミングやメリット、注意点について解説しました。前撮りを通じて、思い出深い瞬間を美しい振袖姿で写真に残せます。自分に合ったプランを見つけて、最高の瞬間を楽しみながら大切な思い出を作りましょう。