振袖は「柄少なめ」が今っぽい!?地味に見せないコーデのコツも解説

近年、「柄少なめ」の振袖もトレンドとして注目を集めています。本記事では、柄が少ない振袖の魅力や似合うタイプ、今っぽく華やかに着こなすコーディネート術までをわかりやすくまとめました。柄少なめの振袖が気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

振袖は柄が少なめのデザインがトレンド

出典:photo AC

振袖の柄もファッションと同じように、時代の流れに合わせて移り変わるもの。色合いや着こなし、デザインには、2〜3年ごとにトレンドが反映されます。

かつては、全体に華やかな柄があしらわれた豪華なタイプが主流でした。しかし、今はあえて「柄が少なめ」のすっきりとしたデザインも注目されています。

柄が少なめの振袖を選ぶメリット

柄が少ない振袖は派手すぎず、小物でアレンジもしやすいなど、さまざまな魅力があります。以下に代表的なメリットをまとめたので、柄が少なめの振袖を検討している方は、参考にしてみてください。

  • 派手すぎず「今っぽい」
  • 写真映えしやすい
  • 小物で個性を出しやすい
  • 長く使える・着回ししやすい
  • 訪問着にリメイクしやすい

派手すぎず「今っぽい」

柄が少ない振袖は派手すぎず、今っぽく着こなせることが魅力です。現代のナチュラル志向やミニマルなファッションとも相性が良く、写真映えもばっちり。

アレンジやヘアメイクのアクセントで着こなしの幅も広がるので、周囲と差をつけたい方にもおすすめです。

写真映えしやすい

柄が控えめな振袖は、視線が散らばらず顔まわりが際立ちやすいのが特徴。着姿全体がすっきりとしていて、写真に映したときもバランスよくまとまります。

また柄が多い振袖の場合は背景や装飾と柄がぶつかってしまうこともありますが、シンプルな振袖であれば背景とのコントラストもつけやすいです。

特に引きの全身ショットや寄りのポートレート写真では、柄が少ないと見栄えがよくなるでしょう。

小物で個性を出しやすい

柄が少なくてシンプルな分、小物のアレンジ次第で自分好みに印象を変えられます。帯や帯締め、重ね衿、草履、髪飾りなどをアクセントにすれば、自分だけの着こなしが可能です。自由度が高く、コーディネートやアレンジを楽しみたい方にぴったりです。

長く使える・着回ししやすい

柄が控えめな振袖は、年齢を重ねても違和感なく着られるのが大きな強み。派手な色柄のものよりも流行に左右されにくく、卒業式や結婚式など別の機会にも着用しやすいでしょう。

小物次第で、「成人式では華やかに」「卒業式では落ち着いた雰囲気に」といったアレンジも可能です。

訪問着にリメイクしやすい

将来的に訪問着や色無地として仕立て直す場合も、柄の少ない振袖は向いています。柄の配置に余白が多いため、全体を活かしながら落ち着いた印象に仕上げることが可能です。

訪問着へのリメイクについては、以下の記事も参考にしてみてください。

柄が少なめの振袖が似合う人の特徴は?

自分に似合う色を選ぶことで、柄が少なめの振袖は誰でも可愛く着こなせます。特におすすめな人の特徴は、以下の通りです。

  • 顔立ちがはっきりしている人
  • 高身長 or スラッとした体型の人
  • 落ち着いた雰囲気 / 透明感のある人
  • ナチュラル系 / ミニマルなファッションが好きな人
  • モノトーン / ニュアンスカラーが得意なタイプ
  • 小物で遊ぶのが好きな人

顔立ちがはっきりしている人

目鼻立ちがくっきりしている方は、シンプルな振袖でも存在感が出しやすく、柄が控えめでも華やかな印象に仕上がります。余白が多いデザインだからこそ、顔の表情が引き立ちやすく、全体のバランスも取りやすいでしょう。

高身長 or スラッとした体型の人

すらりとした体型の方には、柄の少ない振袖がよりスタイリッシュに映えておすすめです。柄が多いと視線が散りやすいですが、柄が少ないことで縦のラインが強調され、よりスマートな印象に。身長を活かして、おしゃれに着こなせます。

落ち着いた雰囲気 / 透明感のある人

控えめなデザインの振袖は、ナチュラルな美しさや透明感のある雰囲気をさらに引き立ててくれます。目立ちすぎず自然に馴染むデザインなので、派手さよりも品の良さを重視したい方にぴったりです。

ナチュラル系 / ミニマルなファッションが好きな人

ナチュラル系やミニマルなファッションが好きな人にもおすすめです。普段から無地やくすみカラー、ベーシックなコーディネートなどのシンプルな装いが好きな方には、柄少なめの振袖は着こなしやすいでしょう。

モノトーン / ニュアンスカラーが得意なタイプ

グレーやベージュ、くすみカラーなど落ち着いた色味が似合う方は、柄の少ない振袖との相性もばっちり。

柄が控えめなことで地の色が主役になるため、自分の得意な色味をより効果的に活かせます。

小物で遊ぶのが好きな人

コーディネートやアレンジで遊び心を取り入れたい人にも、柄控えめの振袖はおすすめです。

ベースがシンプルだからこそ、帯や髪飾り、草履などの小物使いが際立ちます。自由なアレンジで、自分らしさを最大限に表現しましょう。

【2025・2026年】柄が少なめの振袖デザイン3選

以下では、柄が少なめの振袖の中でも、特に人気のデザインをまとめました。

  • すっきりとシンプルな色無地
  • 柄が裾中心のデザイン
  • モダンな大きめモチーフ

すっきりとシンプルな色無地

色無地タイプの振袖は、柄を一切入れず色だけで魅せる潔さが特徴。地の色や生地感にこだわれば、上品でありながらも一目置かれる印象に。

重ね衿や帯、小物次第で表情ががらりと変わるため、アレンジの幅も広くなります。

柄が裾中心のデザイン

上半身は無地に近く、裾にのみ柄が入ったデザインも人気です。視線が下に流れることで、スラッとスタイルアップして見える効果も。

動いたときや座ったときに柄がふんわりと広がり、品のある華やかさが際立ちます。派手すぎず地味すぎず、適度な存在感を出せるバランスの取れたデザインです。

モダンな大きめモチーフ

柄の数こそ少ないものの、モダンな大きめモチーフを取り入れたデザインもおしゃれです。特に大ぶりの花柄や幾何学模様などは人気で、無地感覚で着られながらも華やかな装いに。

柄選びに迷う方は、以下の記事も参考にしてみてください。

柄少なめでも地味に見せないコーデのコツ

柄が少ない振袖を選ぶ際「地味に見えてしまうのでは?」と気になるかたもいるかもしれません。そこで以下では、柄少なめでも地味に見せないコーデのコツをまとめました。

  • 質感や素材にこだわる
  • コントラストを意識する
  • 小物使いで華やかさアップ
  • メイクやヘアアレンジで”引き算”のおしゃれを楽しむ

質感や素材にこだわる

柄が少なくシンプルな分、質感・素材にこだわるのがポイント。素材の光沢や立体感のある生地なら、柄がなくても華やかに着こなせます。

近年はポリエステル製のものも増えており、選び方を間違えると安っぽく見えてしまうこともあります。ポリエステル製の振袖を選ぶ場合も、ふっくらと厚みがあるものを選びましょう。

コントラストを意識する

濃い色の地に淡い柄を合わせたり、明るい色地にシックな小物を合わせたりすることで、コントラストの効いた装いに。

色の強弱を上手に使えばメリハリが出るので、柄が少なくても華やかな着こなしが可能です。

小物使いで華やかさアップ

帯や帯締め、髪飾りなどの小物は、柄が少ない振袖にとって重要なアクセントです。特に帯や草履、バッグ、ショールなどは高見えさせてくれるアイテム。

他にも、洋風のレース小物やパールを使ったアレンジも今っぽく仕上がりおすすめです。

メイクやヘアアレンジで”引き算”のおしゃれを楽しむ

振袖が控えめなぶん、ヘアメイクでバランスをとるのもひとつの方法。アイメイクやリップにポイントを持たせたり、大ぶりの髪飾りをのせてアクセントにするのもおすすめ。

あえてシンプルにまとめて、すっきりと引き算コーデを楽しむのもよいでしょう。

振袖の柄やデザインの選び方

ここからは、振袖の柄やデザインの選び方を紹介します。お気に入りの一着を見つけるために、ぜひ以下のポイントを押さえてみてください。

  • 人気や定番色で選ぶ
  • トレンドで選ぶ
  • 見せたいイメージで選ぶ
  • パーソナルカラーにあう振袖を選ぶ
  • 身長や体型にあった振袖を選ぶ
  • 受賞歴や著名人がプロデュースした柄を選ぶ

人気や定番色で選ぶ

振袖の色によってイメージは大きく変わります。以下の色は例年人気がある定番色です。

特徴
おめでたくハレの日である成人色にもぴったり
元気で明るいイメージ
深い青から淡い青までさまざまなトーンがある
顔色が悪く見えやすい色なので、パーソナルカラーに合わせて選ぶのがおすすめ
どんな色とも組み合わせられる
個性派の装いにもおすすめ
明るい色味であれば上品で柔らかな印象
渋めカラーを選べばシックな大人コーデに

トレンドで選ぶ

今だけしかできない装いを楽しむなら、トレンド色で選ぶのもよいでしょう。先に触れたデザインに加えて、2026年の色のトレンドは以下の通りです。

  • 緑系のカラー
  • 白×黒
  • くすみカラー
  • バイカラー

見せたいイメージで選ぶ

見せたいイメージおすすめの色や柄
可愛い系明るい色合いや、小ぶりの花柄など
大人系落ち着いた色合いや控えめな柄
クール系暗めカラーやワンポイントが施されたもの、モノトーンカラーやバイカラーなど
個性派ユニークな柄やアート風のデザイン

自分が見せたいイメージに合わせて選ぶのも1つの手段。例えば可愛い系の振袖は、華やかでフリルやリボンなどと相性のよいデザインが施されているものが多いです。明るい色合いや、小ぶりの花柄などを選べば、フレッシュでキュートな振袖姿に近づけられます。

大人系のコーデにしたいなら、落ち着いた色合いや、少し控えめな柄の振袖を選ぶとよいでしょう。

クール系を目指すなら、暗めカラーやワンポイント使いなどの振袖がおすすめ。モノトーンカラーやバイカラーなどもモダンな印象に仕上がります。

他の人と被りたくない、自分だけの個性派スタイルを楽しみたい方には、ユニークな柄やアート風のデザインを視野に入れてみてもいいかもしれません。アイテム選び1つでも、グッと印象が変わります。

パーソナルカラーにあう振袖を選ぶ

パーソナルカラーとは、自分の肌の色や髪の色に似合う色のこと。振袖選びで自分のパーソナルカラーを意識することで、似合う振袖を見つけやすくなります。

パーソナルカラーには主に4つのタイプがあります。

タイプ似合う色
春タイプ
(スプリング)
明るく温かみのある色
・淡いピンク、ペールイエロー、クリーム色、アクアブルーなど
夏タイプ
(サマー)
涼しげで落ち着いた色
・淡いブルー、ラベンダー、ミントグリーン、ソフトグレーなど
秋タイプ
(オータム)
温かみのある深い色
・オレンジ、テラコッタ、ブラウン、カーキなど
冬タイプ
(ウィンター)
鮮やかでクールな色
・深いブルー、真紅、ブラック、ホワイトなど

自分のタイプがわからないという場合、無料で診断できるサービスやアプリもあるので、活用してみるとよいでしょう。

身長や体型にあった振袖を選ぶ

振袖選びでは、身長や体型に合わせたデザイン選びも重要です。

身長や体型おすすめの色や柄
身長が高い方大柄なデザインやはっきりとした色使い
身長が低い方細かな柄や優しい配色のデザイン、上品な花柄など
ふくよかな方ななめや縦にラインの入ったもの
細身の方ボリューム感のある総絞りの振袖や染め柄など

例えば身長が高い方の場合、大柄なデザインやはっきりとした色使いの振袖が似合います。色柄に負けずにかっこよく着こなせるので、身長を生かしたコーディネートで華やかになります。間延びして見えないよう、帯幅を広めに取るのもポイントです。

身長の低い方には、細かな柄や優しい配色のデザインが特におすすめ。全体的に軽やかな印象になるので、控えめなデザインや上品な花柄などがよく似合います。

ふくよかな方はななめや縦にラインの入ったもの、細身の方はボリューム感のある総絞りの振袖や染め柄なども綺麗に着こなせます。

受賞歴や著名人がプロデュースした柄を選ぶ

近年、著名人やデザイナーがプロデュースした振袖も注目を集めています。「他の人と差をつけたい」「好きな著名人が手がけている」といった場合には、チェックしてみてもよいかもしれません。

振袖の柄に関するよくある質問

最後に、振袖の柄に関するよくある質問をまとめました。

Q. 成人式の振袖でNGな色は?

成人式で着用する振袖であれば、明確に「NGな色」はありません。

とはいえ、地味すぎる色や喪服を連想させる濃いグレーや紫などを着用する場合は、華やかなヘアメイクや小物使いでお祝いムードを引き立てるのがポイント。悩む場合は、迷ったら、定番色や華やかさのある色を選ぶとよいでしょう。

Q. 成人式で人気のある柄は?

毎年人気なのは、桜・牡丹・鶴など伝統的で縁起のいい柄です。

近年では、くすみ系カラーに大柄を合わせたモダンなデザインや、裾に柄をまとめたすっきり系も好まれています。

Q. 振袖で一番人気な色は?

王道の「赤」や「白」「青」などは華やかで若々しく見え、写真映えもしやすいため選ばれやすい色です。

最近では、くすみブルーやミントグリーン、ラベンダーなど落ち着いた色合いもトレンド入りしています。

Q. 柄が少ないママ振袖は地味?

「ママ振袖」とは、振袖に母親が成人式で着た振袖のこと。

柄が控えめでも、小物や帯の合わせ方次第で十分華やかに見せられるでしょう。近年では「家族の思い出を大切にしたい」、「せっかくのママ振袖を活用したい」といった理由でママ振袖を選ぶ方が増えています。

まとめ

柄が少なめの振袖は、今っぽくおしゃれに着こなせるおすすめのデザインです。シンプルだからこそ小物や髪型で差がつきやすく、自分らしいアレンジが楽しめます。

地味にならないようにするには、素材の質感や色のバランスを工夫するのがポイント。写真映えや着回しのしやすさ、リメイクの可能性まで考えると、1着で長く使える実用性もあります。トレンドや好みに合わせて、ぜひ自分らしい1枚を選んでみてください。