ママ振袖で後悔する理由は?失敗しないポイントやアレンジアイデアを紹介

「ママ振袖にしようと思ったけど、後悔しないか心配…」「娘は自分の振袖を着ると言ってくれているけれど、本当に後悔しないだろうか?」このようなお悩みを抱えている方も多いでしょう。

そこで本記事では、ママ振袖で後悔してしまう理由と失敗しないためのポイント、今っぽくおしゃれに着こなすコツをわかりやすく解説。ママ振袖にしようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ママ振袖は後悔する?やめた方がいいって本当?

出典:PIXTA

「ママ振袖」とは、お母様がかつて成人式や祝い事などで着用した振袖を、娘が受け継いで着るスタイルのこと。最近では「ママ振り」を活用する方も増えており、アレンジ次第で今どきらしくかわいく着こなせることから、実は人気の選択肢です。

「やめた方がいい」と言われる理由の多くは、デザインやサイズ、時代感の違いなどから来るもの。

しかし、コーディネートや小物をアップデートすることで、ぐっとおしゃれに仕上げることが可能です。質の良い一点ものが多いママ振袖は、周りと差をつけたい人におすすめです。

ママ振袖を選んで後悔する理由

ママ振袖は思い出が詰まった特別な一着ですが、実際に着てみると「ちょっと違ったかも…」と感じる人もいます。

ここでは、よくある後悔の声とあわせて、対処法もわかりやすくまとめました。

  • 好みに合わないデザインだった
  • サイズや着付けの調整が難しかった
  • 小物や帯を新調せずイメージが古くなってしまった

好みに合わないデザインだった

ママ振袖は昔の流行を反映したデザインが多く、現代の華やかで個性的な柄と比べると「地味」「古くさい」と感じてしまうことも。

特に、友達がトレンドの振袖を着ているのを見ると、見劣りしてしまったと感じる方もいるかもしれません。

とはいえ、帯や小物で現代風にアレンジすることで、古典的な柄を生かした今っぽいコーディネートに変えることが可能です。レース小物やくすみカラーのアイテムを使えば、一気に垢抜けた印象に。

どうしても雰囲気が合わない場合は、「ママ振袖で前撮りだけして、成人式当日は別の振袖にする」といった方法もあります。

サイズや着付けの調整が難しかった

「母よりも身長が高い・低い」「体型に大きく差がある」といった場合、着付けだけでは調整が難しいこともあります。

サイズ直しをしないまま無理に着用してしまうと、見た目のバランスが悪くなったり、着崩れしやすくなったりしてしまうことも。

こう言った場合は、サイズ直しや仕立て直しも検討しましょう。メンテナンスには数ヶ月かかるケースもあるため、早めの準備がポイントです

小物や帯を新調せずイメージが古くなってしまった

帯や小物までママ振袖とセットで受け継ぐと、イメージが古くなってしまいやすいです。確かにコストは抑えられますが、小物や帯をアップデートするだけで全体の印象はガラッと変わります。

詳しくは後述しますが、パール付きの半衿やトレンド感のある帯締など、小物選びで今っぽさをプラスしましょう。

ママ振袖を着用した方の口コミ

ママ振袖を着用した方の口コミとして、以下のようなものがあります。

ポジティブな口コミ

「友達は今風だったけど、私は母の振袖で個性が出せた。レトロで逆に新鮮」
「家族がすごく喜んでくれた」

周りと違うテイストだからこそ、かえって目立ったというケースも。古典柄や落ち着いた色味の振袖は、上品で大人っぽく見えると評判。また、家族の思い出を受け継ぐことができたという満足感は、ママ振袖ならではです。

ネガティブな口コミ

「柄が地味で浮いた気がした」

「写真で見ると後悔」

「母の時代のものなので今の自分に合わなかった」

「体型が違うから仕立て直しに時間がかかった」

一方で、上記のようなネガティブな声もあります。とはいえ、事前の工夫と準備次第で、素敵な一着として着こなすことは十分可能。次の章では、後悔しないための具体的なポイントを紹介するので参考にしてみてください。

失敗しない!ママ振袖で後悔しないためのポイント3つ

ママ振袖は工夫次第でおしゃれに着こなせるアイテムですが、準備をしないまま着てしまうと「やっぱりやめておけばよかった」と後悔することもあります。

そうならないために、事前に確認しておきたいポイントを三つに絞ってご紹介します。

  • 家族で話し合って決める
  • ママ振りプランのあるお店を探す
  • 小物は新調してトレンド感を出す

家族で話し合って決める

ママ振袖には、お母様の思い出や家族の気持ちが込められているもの。とはいえ、着る本人が納得していないと、当日に気分が乗らず後悔してしまうことも。

まずは一度実際に振袖を見てみることが大切です。そのうえで「帯や小物は変えたい」「この色が気になる」といった意見も交えながら、納得のいく形を一緒に考えていくとスムーズです。どうしても自分好みの振袖を着用したい場合は、新調することも検討しましょう。

ママ振りプランのあるお店を探す

ママ振袖を着る際は、専門知識のある着物店で相談するのがおすすめ。最近では「ママ振りプラン」を用意しているお店も増えており、振袖の状態チェックやクリーニング、必要があれば仕立て直しまで一貫してサポートしてくれます。

小物のレンタルや前撮り撮影、ヘアメイクなどのサービスがセットになっていることも多く、トータルコーディネートで今っぽく仕上げられるのが魅力です。

小物は新調してトレンド感を出す

ママ振袖を着るうえで最も重要といえるのが、小物選びです。昔のままの帯や小物を使うと、どうしても当時の雰囲気のままになってしまい、地味に感じてしまうことも。

レースや刺繍の半衿、ビジュー付きの帯締め、くすみカラーの帯揚げなど、今のトレンドを取り入れた小物を合わせるだけで印象は大きく変わります。

小物は比較的手が届きやすい価格帯のものも多く、手軽にアレンジできるので、ぜひ取り入れてみてください。

ママ振袖をおしゃれに着こなすコツ

出典:PIXTA

ママ振袖をおしゃれに着こなすには、以下のポイントに着目してみましょう。

  • 襟元や帯周りにアクセントを取り入れる
  • 帯や小物を最新のものに替えて今風に
  • あえてレトロなスタイルを楽しむ
  • アイメイクとヘアアレンジでトレンド感を出す
  • 草履やバッグを新調する

襟元や帯周りにアクセントカラーを取り入れる

まずおすすめなのは襟元や帯周りにアクセントカラーを取り入れること

特に振袖本体が落ち着いた色合いの場合、帯や小物に鮮やかな色を取り入れることで、全体の印象がぐっと華やかになります。

帯や小物を最新のものに替えて今風に

振袖自体はママ振りでも、帯や小物を今風のものに置き換えるだけで一気にトレンド感のある着こなしに。

現代的なデザインの帯や流行のアクセサリーを組み合わせれば、誰とも被らない自分だけの着こなしを楽しめます。

あえてレトロなスタイルを楽しむ

ママ振袖は古典系のデザインが多いため、あえてレトロ感を楽しむスタイルに仕上げるのもひとつの方法。

アンティークな花柄の帯や髪飾り、ファーバックなどを合わせることで、レトロ感たっぷりな雰囲気にするのもおしゃれです。

アイメイクとヘアアレンジでトレンド感を出す

小物と同様に、アイメイクやヘアアレンジを変えることでも、トレンド感が生まれます。以下のポイントを押さえて、今っぽいコーデを楽しみましょう!

メイクの種類ポイント
ファンデーションマット~セミマット
リップ濃いめ&マット
チークナチュラルに薄くのせる
アイメイク振袖の色に合わせる
ヘアメイクカチモリヘア、シニヨン、編み込みアレンジなど

草履やバッグを新調する

ママ振袖を今風にアレンジするなら、草履やバッグもアップデートするのがおすすめ。昔ながらの草履はシンプルなデザインが多いため、厚底タイプや刺繍入り、ビジュー付きなど、トレンド感のある草履に変えるだけで垢抜けます。

バッグも、がま口タイプやサテン素材、ラメやメタリックの入ったものを選べば一気に華やかになるでしょう。

ママ振袖を選ぶメリット

ママ振袖を選ぶメリットはたくさんあります。以下にママ振袖の魅力をまとめたので、参考にしてみてください。

  • コーディネートが被りにくい
  • 質の高い振袖を着られる
  • 成人式にかかる出費を抑えられる
  • 家族の思い出を受け継げる

コーディネートが被りにくい

レンタルの振袖の場合、同じような色柄が多く他の人と差をつけることが難しい場合も。しかし、ママ振袖なら他の人と被ることが少なく、自分だけのお気に入りコーデを楽しめます

質の高い振袖を着られる

母親が成人式で着た振袖は価値の高い一点ものも多く、質の高い振袖を着られることもメリットです。生地の重厚感、繊細な刺繍など、ひと目見てわかる高級感は魅力です。

成人式にかかる出費を抑えられる

成人式にかかる出費を抑えられることも、ママ振袖を着用する大きなメリット。新たに振袖を購入するよりも、ママ振袖を利用した方が全体の出費を抑えられます。

もちろん、仕立て直しやクリーニング代がかかりますが、総額で見ればコストを抑えられる場合が多いでしょう。

家族の思い出を受け継げる

ママ振袖を着ることで、家族の絆を感じながら大切な思い出を受け継ぐことができます。

成人式という特別な日に母親が着た振袖を着ることで、より思い出深い1日を過ごせるでしょう。

ママ振袖を選ぶデメリット

一方で、ママ振袖を選ぶデメリットもいくつかあります。ママ振袖を検討している場合は、以下のポイントに注意しましょう。

  • 着る前にお手入れが必要になる
  • 身長差があるとサイズ直しが必要

着る前にお手入れが必要になる

ママ振袖は、母親が着用した後に長年そのまま保管されていることも多いです。そのため、基本的には着る前にお手入れが必要となります。

特に長期間保管されていた振袖には、シワや汚れ、匂いがついていることもあるため、クリーニングに出すのがおすすめです。

身長差があるとサイズ直しが必要

母親と娘の身長差が大きい場合、ママ振袖をそのまま着ることが難しいケースもあります。例えば、母親が低身長で、娘が高身長の場合、振袖の丈や袖丈が合わない可能性が高く、そのままでは着られない可能性が高いです。

サイズが合わない場合は仕立て直しが必要となり、数ヶ月程度かかることも少なくありません。「ママ振りがあるから」といって準備をしないままでいると、直前になって慌ててしまうことになります。余裕を持って、事前に準備を進めましょう。

ママ振袖を着る人はどれくらいいるの?

近年では「家族の思い出を大切にしたい」、「せっかくのママ振袖を活用したい」といった理由でママ振袖を選ぶ方が増えています。

ママ振袖を着る人の割合は、全体の2〜3割程度。振袖のデザインや質感が現代のものと異なりますが、現代風にアレンジして着こなしている方もたくさんいます。

ママ振袖を着る際にかかる費用相場

ママ振袖を着る際にかかる費用相場は、5万円程度からがおおよその相場目安となります。費用の内訳としては、振袖のメンテナンス代や小物類のレンタル代、着付け、ヘアメイクの費用など。また、前撮りの費用も忘れないようにしましょう。

振袖のレンタル店では、通常のセットプランから振袖レンタルを除いた「ママ振袖プラン」を提供しているところもあるので、事前にプランを調べておくとスムーズです。

レンタルの相場は20万円〜30万円、購入する場合の相場は30万円〜40万円であることを踏まえると、安くすむ可能性が高いです。

ママ振袖に関するよくある質問

最後に、ママ振袖に関するよくある質問をまとめました。

Q. ママ振袖を着る人はどれくらいの割合ですか?

ママ振袖を着る人の割合は、全体の2〜3割程度であるとされています。振袖のデザインや質感が現代のものと異なりますが、今っぽくアレンジして着こなしている方も多いです。

Q. ママ振りのデメリットは?

着る前にお手入れが必要になる、身長差があるとサイズ直しが必要で準備に時間がかかるため注意しましょう。また、こだわりの強い場合は「自分用のものを新調したい」と考える方も多いでしょう。後悔しないよう、家族で話し合って決めましょう。

Q. 振袖でやめた方がいい色は?

振袖の色に「やめた方がいい」とされるものは特にありませんが、自分のパーソナルカラーや好みに合わない色は、避けた方が無難です。

Q. ママ振袖の総額はいくら?

ママ振袖を着る際にかかる費用相場は、5万円程度からがおおよその相場目安となります。費用の内訳としては、振袖のメンテナンス代や小物類のレンタル代、着付け、ヘアメイクの費用などです。前撮りの費用も忘れないようにしましょう。

まとめ

ママ振袖は、家族の思い出を感じられる特別な装いです。一方で、「デザインが好みと合わなかった」「サイズや小物の準備が不十分だった」といった後悔の声もあるのが事実。

後悔しないためには、事前に家族でしっかり相談して、納得のいく形で準備を進めましょう。一生に一度の成人式。大切なママ振袖を上手に活用して、素敵な晴れ姿を楽しんでみてください。