【成人式】振袖の着付けにかかる時間は?予約時間や注意点を解説

成人式の振袖では、着付けに想像以上に時間がかかるものです。本記事では振袖の着付けにかかる時間や予約時間の目安、当日の具体的なスケジュールなどを紹介します。

また、着付けをスムーズに行うポイントや持ち込み時の注意点、便利なアイテムについてもまとめました。ぜひ最後までお読みください。

目次

振袖の着付けにはどのくらいの時間がかかる?

出典:PIXTA

振袖の着付けにかかる時間として、2〜3時間程度は見ておきましょう。当日は思わぬトラブルが発生したり、想定よりも時間が押したりする可能性があります。

着付けに1時間、ヘアメイクに1時間かかることを想定した上で、残りの1時間はバッファとして確保しておくといいでしょう。

着付けにかかる時間

振袖の着付けには、通常約1時間程度かかります。ベテラン着付け師の方や、2人がかりで行う場合などは、10〜20分程度短縮されることもあるでしょう。

ただし個人差があるので、余裕を持って時間を見積もっておくのがおすすめです。

メイク・ヘアセットにかかる時間

メイクとヘアセットを合わせると、約1時間程度が目安です。

ヘアセット単体の場合は希望のヘアスタイルや髪の長さにもよりますが、30分から45分程度で仕上がることが多いでしょう。

移動時間も考慮しておく

移動時間を考慮しておくのもポイントの1つ。着付け場所までの移動時間は、場所によってまちまちです。着付けの予約時間を決める際は余裕を持ってスケジュールを組みましょう。

思わぬトラブルに備えて、1時間程度のバッファを設けておくのがおすすめです。

【成人式】振袖の着付けは何時に予約するのがベスト?

成人式の開始時間に応じた、着付けの予約時間の目安を以下にまとめました。

成人式開始時間着付け単体の予約時間ヘアメイク込みの予約時間
10:006:00〜7:005:00〜6:00
11:007:00〜8:006:00〜7:00
13:009:00〜10:008:00〜9:00

着付けの時間が予想以上にかかったり、移動中にトラブルが発生したりする可能性もあります。余裕を持って会場へ向かえるように、式典の1〜2時間前には全ての支度を終えられるように計画を立てるのが理想的。

早朝の予約は枠が埋まりやすいですが、可能な限り早い時間帯での予約を心がけましょう。ただし早朝料金が発生する可能性もあるので、事前に確認するようにしてください。

いつ振袖の着付けの予約をするべきか?

振袖の着付け予約は、早ければ早いほど枠が空いているためスムーズです。人気の美容院や着付け師の方は、早い段階で予約が埋まってしまうことがあります。

そのため不安な場合は、成人式の1年前には予約を取り始めるようにしましょう。遅くとも、半年前までには予約を入れておくようにします。

特に、早朝など人気の時間帯は競争率が高くなりやすいです。また、近場の美容院や着付け会場を選ぶ場合、成人式会場が同じ人が集中しやすいため、なおさら早めの予約が重要になります。

振袖の着付けをスムーズに行うための事前準備

振袖の着付けをスムーズに行うための事前準備を紹介します。着付けをスムーズに行うコツは以下の通りです。

着付けをスムーズに行うコツ
  • 持ち物は前日までに揃える
  • 前開きの洋服を着ていく
  • メイクを依頼する場合はノーメイクで向かう
  • イメージを事前に伝えておく
  • 寝癖を直しておく
  • 着付けの前に何か食べておく

持ち物は前日までに揃える

着付けに必要なアイテムを事前に準備しておくと、当日慌てずに済みます。以下の表を参考に、チェックリストを作成し、漏れがないか確認しましょう。

ジャンル必要なアイテム
着物類・振袖
・帯
・帯締め
・帯揚げ
・伊達衿(だてえり)
肌着類・肌襦袢(はだじゅばん)
・長襦袢(ながじゅばん)
・半衿(はんえり)
・衿芯(えりしん)
・補正パッド
・裾よけ
・足袋
・タオル
小物類・伊達締め(だてじめ)
・三重仮ひも
・腰ひも
・前版/後板
・帯枕

振袖を着付けるためには、振袖の下に着る長襦袢や帯の形を整えるための帯板など、さまざまなものが必要です。これらは着物専門店やインターネットで購入、レンタルできます。不足のないようしっかり準備しておきましょう。

前開きの洋服を着ていく

着付けの際は、一般的にヘアメイクの後に着付けという順に行われます。かぶりものや脱ぎにくい服装の場合、せっかくセットしてもらったヘアメイクが崩れてしまうかもしれません。

おすすめなのは、以下のような服装です。

着付け時におすすめの服装
  • 前開きタイプのシャツ
  • カーディガンなどの前開きのトップス
  • ファスナー・ボタン付きの脱ぎやすいアウター

メイクを依頼する場合はノーメイクで向かう

ヘアメイクをお願いする場合は、ベースメイクから全てをプロにお任せするのがベストです。スキンケアのみを済ませて、ノーメイクで着付け先へ向かいましょう。

ただし、自分に合うファンデーションの色やこだわりのアイテムがあれば、持参することも可能です。

イメージを事前に伝えておく

理想の着付けイメージやヘアスタイルの希望があれば、予約のときに伝えておくとスムーズ。参考になる写真があれば、それを見せながら具体的に説明するのもおすすめです。

また、当日に微調整が必要な場合も、遠慮せずに伝えましょう。

寝癖を直しておく

寝癖があるとドライヤーで直す時間がかかってしまい、時間が押してしまう可能性があります。以下の方法で、寝癖対策をしておきましょう。

寝癖対策の例
  • 前日は髪を完全に乾かした状態で寝る
  • 就寝時に柔らかいヘアバンドで髪を緩くまとめる
  • 当日の朝に気になる箇所を軽く濡らし、ドライヤーで全体を整える

着付けの前に何か食べておく

着付け後に食事をすると、せっかくの着付けがゆるんだり、苦しくなったりしてしまうかもしれません。また、長時間何も食べないと体調を崩す恐れもあるので、着付けの前に軽めの食事を済ませておくことをおすすめします。

着付け当日に着用する下着

振袖の下に着用する下着は「肌着」「ブラジャー」「ショーツ」の3つです。それぞれ、選び方のポイントは以下になります。

下着の種類選び方のポイント
肌着・以下の和装専用の肌着を着用する
 1. 肌襦袢(はだじゅばん)
 2. 裾よけ(すそよけ)
 3. 長襦袢(ながじゅばん)
ブラジャー・胸を盛りすぎない
・ベージュなど透けにくい色を選ぶ
・ワイヤーの入ってないものを選ぶ
ショーツ・ローライズタイプを選ぶ
・ベージュなど透けにくい色を選ぶ
・飾りの少ないものを選ぶ

肌着は、和装専用の肌着である「肌襦袢(はだじゅばん)」「裾よけ(すそよけ)」「長襦袢(ながじゅばん)」を使用しましょう。肌襦袢と裾よけは上下に分かれており、セットで着用するのが基本。そして、その上から長襦袢を着用します。

ブラジャーは、外して着用することも付けたまま着用することも可能です。振袖は、メリハリの少ない「ずん胴」の体型がよく似合うとされているので、胸を盛りすぎてしまうようなブラジャーは避けましょう。

ショーツは、はき込み丈の浅いローライズタイプのショーツやビキニショーツが扱いやすくおすすめです。ウエストを覆わないため、振袖の腰ひも部分と重ならずに着崩れしにくく、また振袖を着用してトイレに行く際に脱ぎやすいメリットがあります。

なお、振袖をレンタルする場合は、肌着(肌襦袢・裾よけ、長襦袢)はレンタルセットに含まれており、ブラジャーやショーツは自前のものを使います。

レンタルに含まれるもの肌着類(肌襦袢、裾よけ、長襦袢)
レンタルに含まれないもの下着類(ブラジャー、ショーツ)

持ち込みでの振袖着付けの値段

持ち込みでの振袖の着付けを依頼できる場所は、美容院、ホテル、出張着付け、合同着付け会場、購入またはレンタルしたお店の5つがあります。それぞれの費用相場や注意点は以下になります。

スクロールできます
依頼先費用相場注意点
美容院約1万円〜3万円エリアや地域によって料金が大きく異なる。
ホテル約2万円〜4万円美容院よりもやや高め。早朝プランには対応していない場合がある。
出張着付け約5,000円〜2万円リーズナブルだが、ヘアセットやメイクは別料金・対応不可の場合も多い。
合同着付け会場約8,000円〜1万円セットプランに含まれている場合もあるが、自宅から遠いこともある。
購入またはレンタルしたお店無料
※店舗により異なる
購入の場合、別途費用がかかるお店もある。

また、会場だけでなく、着付けを依頼する際のプランによっても料金は異なります。

プラン費用相場
着付けのみ約8,000円〜1万円
着付け+ヘアセット約1万円〜3万円
着付け+ヘアセット・メイク約2万円〜3万円
ヘアセット・メイクのみ
※メイクは含まれない場合もある
約5,000円〜1万円

成人式当日にあると便利なアイテム

成人式当日は写真を撮る機会がたくさんあります。メイク直しや着崩れを直す際に、あると便利なアイテムをチェックしておきましょう。

トイレの際に持っておくと便利なアイテムは以下の通りです。

アイテム用途
大きめのクリップや洗濯バサミ(2〜3個)トイレなどで役に立つ
大きめのハンカチ(50cm以上)下を向いたときに化粧で汚れるのを防ぐ
髪留め・ヘアピン髪が邪魔なときに役立つ・化粧直しのときにも便利
油取り紙・ミニミラー化粧直しに役立つ

成人式当日の1日のスケジュール

出典:PIXTA

当日の流れや動きを掴むために、1日のスケジュールの具体例をみてみましょう。以下は、10時に式典が始まる場合のスケジュールの一例です。

開始時間スケジュール
4:30起床
6:00〜8:00着付け・ヘアメイク
8:00〜9:00移動・会場着
10:00〜11:30成人式の式典
12:00〜13:30記念撮影
14:00〜16:00帰宅・着替え
18:00〜21:00移動・同窓会

4:30|起床

余裕を持って準備するためにも、当日は早起きが大切!起床したら、身支度を整えましょう。顔を洗ってスキンケアのみ済ませたら、軽めの朝食を取っておきます。

ヘアメイクをお願いしている場合は、化粧の必要はありません。

6:00〜8:00|着付け・ヘアメイク

美容院や着付け場所に向かいます。着付けとヘアメイクで約2時間かかるので、余裕を持って到着しましょう。ヘアメイクをお願いしている場合は、ここでメイクをします。

理想のスタイルがあれば、写真を見せながら伝えるのがおすすめです。仕上がりに違和感があれば、その場で伝えて調整してもらいましょう。

8:00〜9:00|移動・会場着

着付け・ヘアメイクが完了したら、成人式会場に移動します。着慣れない振袖での移動は大変なので、会場の近くの着付け先を確保しておくと移動が楽でおすすめです。

10:00〜11:30|成人式の式典

いよいよ成人式の始まりです。会場に到着したら受付を済ませ、席に着きます。同級生との再会を楽しみつつ、厳かな雰囲気も大切にしましょう。

12:00〜13:30|記念撮影

式典後は家族や友人との記念撮影タイムです。屋外での撮影も多いので、寒さ対策を忘れずに。ポーズや表情を工夫して、思い出に残る素敵な写真を撮りましょう!

撮影後には、会場周辺で友人とランチを楽しむのもよさそうです。

14:00〜16:00|帰宅・着替え

帰宅したら着物を脱ぎます。長時間の着用は疲れるため、少し休憩を取るのもおすすめです。夜の予定がある場合はメイク直しをして、次の服装に着替えましょう。

18:00〜21:00|同窓会

多くの場合、夜には同窓会が開かれます。久しぶりに会う友達との再会を楽しみましょう!学生時代の思い出話に花を咲かせたり、お互いの近況を報告したりと、楽しい時間を過ごせるはずです。

まとめ

振袖の着付けには思いのほか時間がかかりますが、事前準備と余裕を持ったスケジュール管理で慌てることなく成人式当日を迎えられるはず。

大切なハレの日を心から楽しめるよう、しっかりと準備を整えましょう!着付けやヘアメイクに不安がある方は、早めに予約を確保し、プロの手を借りるのもおすすめです。