振袖選びに悩む低身長の方に向けて、似合う柄やデザイン、コーディネートのコツをまとめました。レンタルや購入時の注意点から、スタイルアップしてきれいに着こなすポイントも解説します。ぜひ参考にして、自分に合った素敵な振袖を見つけてみてください。
低身長でも振袖を着られる振袖はある?
低身長の方でも、もちろん振袖を着ることは可能です。レンタルの場合は購入よりも制限があるものの、低身長向けのサイズを選べば問題なく着られます。
レンタルは140cm前半から着用可能
レンタルの振袖は、決まったサイズの中から自分に一番近いものを選ぶ仕組みです。最小サイズとなる「Sサイズ」は、約145〜149cmの方向けに仕立てられていることが多く、145cm以上の方であれば問題なく着こなせる場合がほとんど。
また、着付けで調整したり、厚底の草履を履いたりすることで、140cm前半の方でも着用可能です。ただし上記はあくまで目安であり、レンタル業者によってサイズ展開が異なる場合があります。
レンタルのなかには「オーダーレンタル」という方法もあります。オーダーレンタルでは採寸してオーダーメイドで作りレンタルをするため、身長に関係なく着用できるのが特徴。
通常のレンタルより費用と時間がかかりますが、サイズが気になる場合は検討してみてもよいかもしれません。
購入ならサイズに制限なし
購入する場合、サイズ制限は特にありません。採寸してオーダーメイドで作るため、何cmの方でもぴったりフィットする振袖に仕立ててもらえます。
見た目はもちろん、着心地もとてもよいものになるでしょう。ただし、レンタルに比べて費用が高くなる点には注意が必要です。
低身長の方に似合う振袖の特徴
低身長の方に似合う振袖の特徴について解説します。
- 淡い色やパステルカラー
- 小さな柄
- 縦・斜めのラインが入ったもの
それぞれ見ていきましょう。
淡い色やパステルカラー
パステルカラーは、低身長の方にぴったりです。白や水色、クリーム色、ピンクといった淡い色味は膨張色と呼ばれ、小柄な方を少し大きく見せてくれる効果があります。全体のバランスが整い、スタイルアップして見せたいときにおすすめです。
小さな柄
小花柄など、小さな柄の振袖も低身長の方によく似合います。大きな柄だと、体格とのバランスが取れずに浮いてしまう可能性があるため、どちらかというと繊細な柄を選ぶのがおすすめ。上品で自然な着こなしが可能です。
柄の余白があるデザイン
大ぶりの柄を着たい場合は、柄が敷き詰められたものではなく、余白のあるデザインを選びましょう。柄と柄の間にゆとりがあることで、スタイルアップして見せてくれる効果も。
大きな花柄でも、例えば裾部分のみの柄を選ぶことでバランスが整い、華やかさも演出できます。
縦・斜めのラインが入ったもの
縦ラインや斜めのラインが入ったデザインは、視覚的に身長を高く見せる効果があります。特に縦方向の柄が強調される振袖は、スラッとした印象を与えてくれるため、とてもおすすめです。
低身長の方の振袖選びのポイント
低身長の方の振袖選びのポイントを紹介します。
- レンタルは身長にあったサイズを選ぶ
- 柄の出方は変わる前提で考える
- 必ず試着する
レンタルは身長にあったサイズを選ぶ
レンタルの振袖を選ぶ際には、身長に合ったサイズを選ぶことが重要です。もし違うサイズで気に入った柄があっても、無理に大きいサイズを選ぶと、着姿のバランスが悪く、美しく仕上がりません。
特に、振袖は体にフィットしていることが重要なので、自分に合ったサイズを選ぶよう心がけましょう。
柄の出方は変わる前提で考える
振袖の柄の出方は、仕立てるサイズによって変化することがあります。特に購入を検討している場合は注意しましょう。
例えばSNSや振袖カタログなどで「これがよさそう!」と思っても、モデルの方が高身長の場合、同じ柄の見え方にはならない可能性があります。
そのため、柄の配置やデザインを確認する際には、身長に合ったサイズでどのように見えるかを踏まえて検討することが大切です。お店の方に相談したり、試着をしたりして、自分に合ったデザインを選びましょう。
必ず試着する
振袖を選ぶ際は、必ず試着しましょう。カタログや画像でのイメージと、実際に着てみるのとでは印象が異なる場合があります。
特にサイズ感や柄の出方などは、実際に振袖を着てみて自分の目で確かめることが重要です。
振袖姿をスタイルアップする着付けのコツ
着付け時の工夫次第でさらにスタイルアップすることも可能です。特に低身長の方にとって、どのように帯を結ぶかは大きなポイントとなります。
- 帯は幅を狭めに、高い位置で着付ける
- 帯結びは、上向きのリボンアレンジや文庫結びで
帯は幅を狭めに、高い位置で着付ける
帯の位置は見た目の印象を大きく左右します。広く低い位置で帯を結ぶと、目線が下に下がり、小柄に見えてしまいます。
そのため、帯は幅を狭めに、やや高めの位置で着付けるのがおすすめです。視覚的に脚長に見せてくれるため、全体的なバランスがよくなります。
帯結びは、上向きのリボンアレンジや文庫結びで
帯結びのデザインも、振袖姿を美しく見せるための重要なポイントの1つ。大きすぎる帯結びは、全体のバランスを崩してしまいやすいです。
上向きのリボンアレンジや控えめで上品な文庫結びなど、少しコンパクトなデザインを選ぶことで全体のシルエットがまとまり、スタイルがスッキリとして見えます。
振袖姿をスタイルアップするコーデのコツ
小物やヘアスタイルなど、振袖以外のコーディネートにも気を配ることで立ち姿の印象がぐっと変わります。
- 厚底草履を活用
- 帯の色はコントラストを意識
- 半衿や重ね衿の活用
- 高さが出るヘアセット
厚底草履を活用
厚底草履は、スタイルアップさせたいときの定番アイテム。5cm〜10cmほど身長をプラスできるので、身長をカバーしたいときにぴったりです。
ただし、あまり高すぎる草履を選ぶと歩きづらくなる可能性があります。試し履きをして、自分に合った高さの草履を選びましょう。
帯の色はコントラストを意識
振袖と帯の色のコントラストを意識すると、メリハリのある着こなしになります。例えば、淡いパステルカラーの振袖には、濃い色の帯を合わせるのがおすすめです。
帯でコントラストをつけることで引き締まって見え、スラッとした印象を演出できます。もちろん振袖の色との相性もあるため、組み合わせも意識しながら取り入れてみてください。
半衿や重ね衿の活用
振袖ならではのコーデとして、襟元を華やかにすることもおすすめ。
刺繍の入った刺繍衿や、二色使いの重ね衿などを使えば、視線が顔周りに集まりやすくなります。全身のバランスが整いスタイルアップさせてくれるので、ぜひ試してみてください。
高さが出るヘアセット
上に高さが出るようなヘアセットを選ぶと、高見えするコーディネートになります。例えば、すっきりまとめたアップスタイルや、トップにボリュームを出したハーフアップなどがおすすめです。
ただし、あまり大きすぎる髪型はかえってちぐはぐな印象を与えてしまうこともあります。全身のバランスも考慮しましょう。
低身長の方におすすめのコーディネート例
低身長の方におすすめのコーディネート例を紹介します。
- トレンドのくすみ系カラー
- レトロなお嬢様スタイル
トレンドのくすみ系カラー
近年トレンドでもあるくすみ系カラーの淡い振袖は、まさに低身長の方にぴったり。落ち着いた色合いが可愛らしい雰囲気を醸し出しつつ、同色系でまとめることで程よい大人っぽさも演出できます。
帯はあえて強調せず、同系色でまとめるのもおすすめ。全体的に統一感が生まれ、スタイルアップしつつおしゃれな雰囲気に仕上がります。
小物は、くすみピンクやくすみブルーなど、振袖のメインカラーに合わせたものを選びましょう。
レトロなお嬢様スタイル
大正ロマン風のデザインなど、レトロのお嬢様スタイルも低身長の方によく合います。レトロ柄には大きい柄が描かれていることが多いため、縦やななめのストライプを意識したり、柄と柄の間に空間のあるデザインを選ぶのがコツです。
帯や小物は、アンティーク調のものを選ぶと可愛らしい雰囲気に。髪飾りも、レトロな雰囲気のものでまとめましょう。
全体的に凝ったデザインのものになりやすいため、バランスをみてシンプルなアイテムも取り入れてみてください。
まとめ
低身長の方でももちろん振袖を着られますし、着こなし次第でスタイルアップすることは可能です。振袖や小物選びの際には、色合いやデザインに着目してみましょう。
本記事で紹介したポイントを参考に、振袖選びを楽しみながら、ぜひ自分にぴったりの一着を見つけてみてください。